• なかにし礼

    「636」
  • 天使の誘惑

    天使の誘惑

    好きなのに あの人はいない話相手は 涙だけなの幸せは オレンジ色の雲の流れに 流れて消えた私の唇に 人さし指でくちづけして あきらめた人ごめんなさいね あの日の事は恋の意味さえ 知らずにいたの砂浜で 泣きまねするとやさしい声が 流れて来るの想い出は オレンジ色の雲のかなたに 浮んでいるの私の唇に 人さし指でくちづけして...
  • 石狩挽歌

    石狩挽歌

    海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると赤い筒袖(つっぽ)の ヤン衆がさわぐ雪に埋もれた 番屋の隅でわたしゃ夜通し 飯を炊くあれからニシンは どこへ行ったやら破れた網は 問(と)い刺(さ)し網か今じゃ浜辺で オンボロロオンボロボロロー沖を通るは 笠戸丸(かさとまる)わたしゃ涙で ニシン曇りの 空を見る燃えろ篝火(かがりび...
  • 貞奴 世界を翔る

    貞奴 世界を翔る

    ボート一つで 太平洋を渡るつもりで 海に出た。築地港から 大海へあんた船漕ぎ 梶とる私嵐をついて まっしぐら世界へ世界へ あんたを男に世界へ世界へ してみせる命知らずの ゆめ夢でした。芸の力で 戦いぬいて勝ってくるぞと 国を出た。神戸港から アメリカへ食うや食わずで 舞台に立って倒れたことも いくたびか世界へ世界へ あ...
  • アカシヤの大連

    アカシヤの大連

    アカシヤの大連を訪ねてきてみたの遠い日のまぼろし手さぐりするように丘の上から港をはるか見下ろせば靄(もや)にかすむ波止場を離れて大きな船が出る街のあちらこちらに日本の匂いが かすかに残る夢のふるさとアカシヤの大連を歩いて涙ぐむ父母が愛して暮らした街だからヤマトホテルのテラスでお茶を飲みながら若い人のチャイナの言葉を聞い...
  • 故郷ありてこそ

    故郷ありてこそ

    私が生まれて 育った町に抱かれてもう一度 暮らしてみたい桜吹雪の 門前町よ私の涙 涙 ぬぐっておくれ故郷(ふるさと)ここにありてこそ人はみんな くじけることなく生きてゆくあの友この友 元気でいるか私を微笑みで 迎えておくれ川が流れる 門前町をみんなと肩を 組んで 歩いてみたい故郷ここにありてこそ人はだれも 絆で結ばれ生...
  • 東京めぐり愛

    東京めぐり愛

    やっと逢えたね あゝ良かったさがしぬいたよ 東京を逃げていたけど 心ではみつけてくれるのを 待っていた赤い運命の 糸があるそれを互いに たぐってた東京 東京 ふれ愛 めぐり愛夢じゃないのね あゝ良かった泣いていいのね 思い切りおそくなったが 幸せはなんとか間にあった みたいだね一生一度の 恋だもの花の咲かない はずがな...
  • 津軽へ

    津軽へ

    都会暮らしに ほとほと疲れ故郷(くに)へ帰ると 心を決めたむかしなかった新幹線が北へむかって ひた走る津軽へ 津軽へ 津軽へ稲妻よりも なお速く。夢をなくしたわけじゃない夢は津軽でやりなおすお岩木山の ふもとの村で母は今でも リンゴを作る死んでしまった 親父の分も俺がやさしく してやるべ津軽へ 津軽へ 津軽へ親孝行を手...
  • 博多情話

    博多情話

    博多女が 花ならば落ちる手前の 紅椿帯を解く手も もどかしく肌をよせあう ひとときだけはこの世の外へ 逃(のが)れてゆけるだから人の 妻と思わず名前で呼んで呼びつけて 呼びつけて泣くな嘆くな 死ぬなよと博多人形が みつめてる糸を引くよな くちづけを交わす二人に 明日(あした)はないが引き裂いたって 二つの命闇の中で 求...
  • グッド・バイ・マイ・ラブ

    グッド・バイ・マイ・ラブ

    Goodbye my love I'll never forget youAnd please oh please say you'll never forget meWe can meet again somedayグッド・バイ・マイ・ラブ この街角でグッド・バイ・マイ・ラブ 歩いてゆきましょうあなたは右に 私は 左...
  • まわり道

    まわり道

    桜の花のような小雪がふりかかるお前のおくれ髪(げ)をこの手で なでつけるまわり道を したけれどめぐり逢えたらいいさ いいさ遅れてやって来た二人の春に 乾杯(かんぱい)を あ…川辺で子供たちが無邪気(むじゃき)に遊んでるお前はそれを見てかすかに 涙ぐむまわり道を したけれど夢が叶(かな)えばいいさ いいさ苦労の分だけはお...
  • 哀愁のシンフォニー

    哀愁のシンフォニー

    こっちを向いて涙をふいてあなたのこと愛せるかしらなんとなく恐いあなたの目が私を見て涙うかべてたその顔がつらい白い霧が二人の影をやさしくつつんでいたわ私の胸の奥のみずうみにあなたは涙の石を投げた愛の深さにおびえるのあぁこっちを向いて涙をふいてあなたのこと愛せるかしらなんとなく恐いあなたの目がぬれてるのを見たの初めてよ美し...
  • 愛は流れる

    愛は流れる

    もしもあなたと 逢わなかったらたぶん私 死んでいたわ 不幸を背負ったままで愛の出会いは まるで奇跡ねあなたの目を みつめながら 神に感謝してますすべては移りゆく 無情に残酷に握りしめた砂のように 愛は流れるもしも夢なら 夢でいいからいだきあった私たちを きつくきつく 紐でしばってもしもあなたが 逃げていったらたぶん私 ...
  • 愛しているなら

    愛しているなら

    愛しているなら そばにいておくれ何も言わずに 抱きしめておくれ愛しているなら 白い手をおくれぼくの涙を ふいておくれ甘い言葉や なぐさめなんてぼくは いらない いらない愛の誓いも むなしいほどに君を愛して いるんだよいつわりの愛 かりそめの恋ぼくはいらない いらない愛しているなら くちびるをおくれ愛のぬくもりに ふれて...
  • 命をかけた恋

    命をかけた恋

    この世に生まれて 初めて知った人を愛するよろこびをもう二度と放しはしないやっとつかんだ生きがいを命をかけて 君を愛す命をかけて 君を愛す傷つき疲れて さまよい歩きのぞみなくした僕だった今になってしみじみ思う生きていてよかった命をかけて 君を愛す命をかけて 君を愛す人を愛して 愛されたいと思う心があったのかひとりでは 何...
  • 俺は挑戦する

    俺は挑戦する

    チャレンジ チャレンジアイ チャレンジ青い空を見た日に何故か心がはばたいて勇気が生まれた情け知らぬ嵐がぼくを傷つけ 泣かすけど希望はつきないチャレンジ チャレンジアイ チャレンジぼくがこの世に 生まれて来た証拠をつかんでみたい この手にしっかりとつらく遠い道こそ何故か歩いてみたいよ自分をためそう人がなんと言おうと涙なん...
  • 夕月

    夕月

    おしえてほしいの 涙のわけを見るもののすべてが 悲しく見えるの夕月うたう 恋の終りを今でもあなたを 愛しているのにおしえてほしいの 私の罪を許されるものなら あやまりたいの夕月さえて 心はいたむあまりにいちずに 愛しすぎたのおしえてほしいの 忘れるすべをつきまとう幻影(まぼろし) あなたの面影夕月だけに 愁いを語る涙を...
  • 今日を生きよう

    今日を生きよう

    ああ 恋があるなら 何もいらないおまえが いれば 何もいらないきのうのことも 明日のことも悩むことなく 今ひととき愛し愛され 今日を生きようワン ツー スリー フォー!Sha la la la la la おまえがSha la la la la la 好きだよ強く抱いて欲しいよSha la la la la la おま...
  • 十九のまつり

    十九のまつり

    祭りの夜に あの娘(こ)が泣いたよ別れが辛いと すがって泣いた踊ればまぶしい 絣(かすり)のゆかたか細い指先に 月影白いあの娘の涙が なつかしいあれは十九の 秋祭り一年あとの 祭りの季節にあの娘は黙って お嫁に行った真っ赤な夕陽の 小川の道を泣き泣き馬の背に 揺られて行ったあの娘と別れた 悲しみが俺の勇気の 湧きどころ...
  • 愛の真実

    愛の真実

    あなたと 毎日 一緒にいたいあなたの お世話を 私がしたいあなたを 私 一人のものにこれが愛の真実 ほかに何があるの私は あなたのために 死ぬことだって出来るのにあなたは あの人と 別れることも出来ない卑怯者 弱虫 意気地なし 嘘つきこれだけの想いを 笑顔にかくして私は あなたに 抱かれてるあなたの 弱さも 私は愛すあ...
  • ねぶた

    ねぶた

    津軽平野の短い夏を惜しむ心が踊らせる天下無敵の夏祭りねぶた祭りだよ。ラッセラー ラッセラー人生は なぜこうも つらいのかそれを忘れて 跳ねるのさラッセラー ラッセラー ラッセラッセラッセラーいのち万歳 ねぶただよ汗をぬぐえば この指先に秋の気配がふと匂う空と大地と人間のねぶた祭りだよ。ラッセラー ラッセラー人生は なぜ...