• 野口五郎

    「86」
  • あずさ2号 featuring 布施明

    あずさ2号 featuring 布施明

    明日 私は旅に出ますあなたの知らないひとと二人でいつか あなたと行くはずだった春まだ浅い 信濃路へ行く先々で 想い出すのはあなたのことだとわかっていますそのさびしさが きっと私を変えてくれると思いたいのですさよならは いつまでたってもとても言えそうにありません私にとって あなたは今もまぶしいひとつの青春なんです8時ちょ...
  • あなたがいたから僕がいた

    あなたがいたから僕がいた

    あなたがいたから僕がいたこころの支えをありがとうあなたの小さな裏切りを憎んだけれども許したい夏の朝も秋の夜もあなたはきっと僕の胸にとびこんでくれるよね誰にもまよいはあるのさ泣いたりすねたり求めたりふたりは離れていられないあなたがいたから僕がいたたとえばふたりで喧嘩して背中をむけたりしたけれどふたりは危険をのりこえた傷つ...
  • 雨の御堂筋

    雨の御堂筋

    小ぬか雨降る御堂筋こころ変わりな夜の雨あなた……あなたは何処よあなたをたずねて南へ歩く本町あたりにあなたはいると風の知らせを背中で聞いてこんな……女がひとり探していたことを誰かつたえてあゝ降る雨に泣きながら肌をよせて傘もささず濡れて…… 夜のいちょう並木は枯葉をおとし雨の舗道は淋しく光るあなた……あなたのかげをあなたを...
  • 襟裳岬

    襟裳岬

    北の街ではもう 悲しみを暖炉で燃やしはじめてるらしい理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち老いぼれてしまうから黙りとおした 歳月(としつき)をひろい集めて 暖めあおう襟裳の春は 何もない春です君は二杯目だよね コーヒーカップに角砂糖をひとつだったね捨てて来てしまった わずらわしさだけをくるくるかきまわして通りす...
  • 危険なふたり

    危険なふたり

    今日まで二人は 恋という名の旅をしていたと 言えるあなたは年上の女美しすぎるあゝあゝそれでも 愛しているのに何げなさそうに 別れましょうとあなたは言うけど 心の底に涙色した二人の思い出あゝあゝ無理して 消そうとしている僕にはできない まだ愛しているあなたは大人の 振りをしても別れるつもりきれいな顔には 恋に疲れた虚ろな...
  • さらば恋人

    さらば恋人

    さよならと書いた手紙テーブルの上に置いたよあなたの眠る顔みて黙って外へ飛びだしたいつも 幸せすぎたのに気づかない 二人だった冷たい風にふかれて夜明け町を 一人行く悪いのは僕のほうさ 君じゃないゆれてる汽車の窓から小さく家が見えたとき思わず胸に叫んだ必ず帰って来るよといつも 幸せすぎたのに気づかない 二人だったふるさとへ...
  • 積木の部屋

    積木の部屋

    いつの間にか君と 暮しはじめていた西日だけが入る せまい部屋で二人君に出来ることは ボタン付けとそうじだけど充ち足りていたやりきれぬ淋しさも愚痴もおたがいのぬくもりで消したもしもどちらか もっと強い気持でいたら愛は続いていたのかリンゴかじりながら 語り明かしたよね愛はあれから何処へ二人ここを出ても すぐに誰か住むさ僕ら...
  • また逢う日まで

    また逢う日まで

    また逢う日まで逢える時まで別れのそのわけは話したくないなぜかさみしいだけなぜかむなしいだけたがいに傷つきすべてをなくすからふたりでドアをしめてふたりで名前消してその時心は何かを話すだろうまた逢う日まで逢える時まであなたは何処にいて何をしてるのそれは知りたくないそれはききたくないたがいに気づかい昨日にもどるからふたりでド...
  • 魅せられて

    魅せられて

    南に向いてる窓をあけ一人で見ている 海の色美しすぎると 怖くなる若さによく似た真昼の蜃気楼Wind is blowing from the Aegean女は海好きな男の腕の中でも違う男の夢を見るUh−Ah−Uh−Ah−私の中でお眠りなさいWind is blowing from the Aegean女は恋昨夜(ゆうべ)...
  • 横須賀ストーリー

    横須賀ストーリー

    これっきり これっきりもうこれっきりですかこれっきり これっきりもうこれっきりですか街の灯りが 映し出すあなたの中の 見知らぬ人私は少し 遅れながらあなたの後 歩いていましたこれっきり これっきりもうこれっきりですかこれっきり これっきりもうこれっきりですか急な坂道 駆けのぼったら今も海が 見えるでしょうかここは横須賀...
  • 若き獅子たち

    若き獅子たち

    太陽に向い歩いてるかぎり影を踏むことはないそう信じて生きているあなたにもそれを わからせたいけど今は何にも告げずただほほえみのこすだけ甘いくちづけだけに おぼれそうな今ぼくはふりきって さらばあなた風よなぶるな獅子のたて髪を涙をかざれない時であれば闇よかくすな獅子のたて髪を若さを誇らしく思う時に太陽が昇り落ちて行くまで...
  • 愛さずにいられない

    愛さずにいられない

    だからもうつらい過去など いわないでうつむいたままで暮して何になる好きならばすべて投げ出し 来るがいい傷ついた胸もいつかは いえるだろうたとえ誰が 指をさして悪いうわさ たてていても強く抱きしめて 抱きしめて君を愛さずに いられない許してと君はいつでも いうけれどもう二度とそんな言葉はやめてくれ火のように燃えたくちづけ...
  • 甘い生活

    甘い生活

    あなたと揃いの モーニング・カップはこのまま誰かにあげよか二人で暮すと はがきで通知を出した日は帰らない愛があればそれでいいと甘い夢をはじめたが今では二人からだ寄せても愛は哀しい何かがこわれ去ったひとときの甘い生活よ土曜の夜には あなたを誘って町まで飲みにも行ったよなじみのお店も この町はなれりゃもう二度と来ないだろ壁...
  • オレンジの雨

    オレンジの雨

    そんなこと どうでもいいじゃないいつだって 愛してるじゃないオレンジの雨の中 ぬれてるふたりなら 火遊びと言われていい燃えるのは そのときだけの恋はいつも気まぐれ狂うほど 愛するっていい死にたいと 叫ぶのもいいオレンジの夢を見る 夜明けにどこからか しのびこむ別れの鐘逃げて行く 追いかけるほど恋はいつも 冷めたいオレン...
  • 哀しみの終るとき

    哀しみの終るとき

    誰があなたを そんなにしたのかほんとは明るい 人だったはずだ悪い男に すべてをつくしてこんなさみしい あなたになったのか死にたいなんて 言うのはおよしよ僕がいつでも そばにいるだろう哀しみの過去に 生きるのはやめてもう一度愛を 育ててみよう愛をどうして あなたはこわがる信じることさえ 忘れたの今は過ぎたことなら 涙に流...
  • 君が美しすぎて

    君が美しすぎて

    美しすぎて 君が恐い美しすぎて 愛が恐い何故君はこんな時僕の近くに 現われたのか睫を伏せて 何を待つの背中を向けて 何をするの何故君は こんなにも僕の魂 苦しめるのか僕の心を乱さないで君を不幸にするだけ僕の泪を 誘わないで間違いが おこりそうさ美しすぎて 君が恐い美しすぎて 愛が恐い何故君は こんな時僕の近くに 現われ...
  • 愛の証明

    愛の証明

    くれるならば みんなおくれ愛は惜しみなく 奪うものさ身も心も 君の人生の過去も未来も おくれおびえる気持 分かるけれども罪深さが 恋なのさ愛を 手を汚さずにつかんだ人などあゝ どこにもいやしない夢みる乙女は 眠っているのさ夢みて終わるのさもし このぼくの愛まで 疑うならこの胸をナイフで 裂いてみせる欲しいならば みんな...
  • 愛ふたたび

    愛ふたたび

    ここにいると 聞いて来たよ港の小さなお店君はなぜ何も言わずに別れていったどんな過去が 君にあろうと僕ならかまいはしないあの日君を強く抱いて誓ったろ 僕の愛をどうしてそれを忘れて別れたの 僕を残して君の姿はなくて汽笛だけ悲しくひびく泣いているの ひとり君はもどっておいでよ早く僕のこの胸の中へ帰っておいでよどうして僕と幸せ...
  • 青いリンゴ

    青いリンゴ

    心 こころを しばりあい二人 ふたりで 傷ついたあれは あれは 恋のおわり涙の初恋か青いリンゴを 抱きしめても思い出さえ 帰らない涙 なみだの 海にいまぼくは 深く沈もう濡れた ぬれた まつげの君踊る 夢の中で 踊る甘い あまい くちづけさえ二人は知らないで青いリンゴを 抱きしめても思い出さえ 帰らない星も ほしも 見...
  • 告白

    告白

    何をためらうの 僕を前にして愛のあやまちは 誰にもあることさ細い指先を 胸におしあてて君は眼を閉じて 僕に近づく僕は僕は この指で君を君を 壊しそうたとえそれで 傷ついても君に罪はないのさ僕が悪いからさ こんなにおびえて何をおそれるの 僕を前にして愛は美しく 悲しいものなのさ長い黒髪を そっと噛みしめて君は泣いている ...