• 野口五郎

    「86」
  • Sweet Rain

    Sweet Rain

    19:00の街を濡らす 甘い雨なら約束を守れぬ君 赦(ゆる)すでしょうか夜が降りたら 赤いバラさえ色の行方を持てあますからその棘はただ 花盗人を傷つけるだけ 墜ちてゆくだけごめんよ 僕は行く 遠くへ何にも知らぬ君 残して初めての出会いの日も 雨に濡れてた目にかかる前髪だけ 気にしていたね夜が明けたら 甘い香りも風にまぎ...
  • ノーノーボーイ

    ノーノーボーイ

    ノー・ノー・ノー・ノー・ボーイノー・ノー・ノー・ノー・ボーイいってもいいかい イェイェイェイェ ベイビーこれから行くよ おまえの家にノー・ノー・ノー・ノー・ボーイ 今夜はダメなのノー・ノー・ノー・ノー・ボーイつめたい人だな イェイェイェイェ ベイビーねむれないのさ おちつかなくてノー・ノー・ノー・ノー・ボーイ わがまま...
  • 星屑の町

    星屑の町

    両手を回して 帰ろ 揺れながら涙の中を たったひとりでやさしかった 夢にはぐれず瞼を閉じて 帰ろまだ遠い 赤いともしび指笛吹いて 帰ろ 揺れながら星屑わけて 町を離れて忘れない 花のかずかず瞼を閉じて 帰ろ思い出の 道をひとすじ両手を回して 帰ろ 揺れながら涙の中を たったひとりで...
  • フライトボード

    フライトボード

    わりと冷めた感じの二人さよならを 空港のロビーキザな事は言えない 今は新聞を読むふりしてたとにかく良く似た同士さ心の中までわかるから片隅 同じ心にぽつんと小さな傷跡君は重いバッグを抱え僕の目を待ったそんな人もいたっけなんてさりげなく言えたらいいよね古いドラマみたいな涙二人には似合わないから二人も暮らした思い出バッグに詰...
  • 博多みれん

    博多みれん

    恋を拾って また捨てていつも泣くのは 女だけ夜の博多の 川あかり消えてまたたく 別れ星すがりつきたい 信じたい未練はらって 散る涙夜の博多に 降る雨は胸にしみつく 恋なごりみんなあなたに あげたのよ嘘と真実に 流されて夜の博多の 那珂川に酒が云わせる 強がりを云ってどうなる ものじゃないいずれ散るのよ 乱れ花夜の博多の...
  • 青い日曜日

    青い日曜日

    何もしたくない 淋しい日曜日ギターも弾かない 歌もいらないひとりの部屋で 壁を見つめて泣きたいような ぼくだけれどきみは知らない こんなぼくをそれがいちばん それがいちばん 悲しいの何をすればいい ひとりの日曜日電話も鳴らない 本も読めない扉の鍵を そっとはずして誰にも言わず 外へ出かけバスに乗ったら 何処へ行こうきみ...
  • 雨に消えた恋

    雨に消えた恋

    雨がひとしずく ガラス窓をはう朝が音もなく この部屋に来た指をからめて 一晩過ごした愛しい姿は 消えていた君はもう 君は還らない泣いて叫ぶ 僕のこの手に人のさざめきが 軒下を行く消えたストーブの 暖もりもさめ顔をうづめて 眠ったソファにわずかに匂いが 残るだけ君はもう 君は還らない泣いて叫ぶ 僕のこの手に君はもう 君は...
  • こころの叫び

    こころの叫び

    傷つくのがこわいからといってこのままにはしたくはない何かが今ぼくの胸ではじけ生きるために走れというなぜ あなたを捨てるのかなぜ しあわせ捨てるのか真実の愛に気づくまでこの愛は忘れたい形だけの愛や夢がこわいこのからだでつかまえたい若いことはなやむことと知って明日もまたさすらうだろうあの やさしい毎日もあの あなたのささや...
  • 好きなんだけど

    好きなんだけど

    好きなんだけど 話せない恋を知らない 僕だから好きなんだけど さわれない君の心の真実に雪が降るのに あかく燃えてる僕たちふたり 身体も夢も幼いけど 愛なんだ心を紅く 染めながらやさしく君を 抱きしめた生命をこめて ただ一度君に告げたい 情熱を雪が降るのに 僕は燃えてるからめた手と手 みかわす瞳ただひとすじの 愛なんだ好...
  • めぐり逢う青春

    めぐり逢う青春

    愛は謎のように ぼくに問いかける昨日の悲しみが 喜びに変るとききみがはじめての 甘くいたむ心何もためらわずに 幸せかみしめて離さない 離したくない 今ぼくに訪ずれた離さない 離したくない 涙ぐむ青春を何故かわけも知らず 君に魅せられた愛だと知ったんだ 涙を見せたその日許しあえるなら 二人が歩く道何が待っていても 怖れた...
  • 愛をとめたまま

    愛をとめたまま

    あなたのことは 爪の先まで小さな癖も 憶えてるお酒を飲めば 子供みたいにわたしの膝枕 眠っていたけど甘い暮しに 溺れたふたり別れがくるのも ただ知らずに愛は あの日を 止めたままで過去のどこかで 泣いてるから時は昨日を 止めたままで夢の続きを探してるあなたの匂い 窓を開けても想い出までは 消せなくて鏡の中に 閉じこめて...
  • 熱い砂

    熱い砂

    忘れたろあなたはとうに夏の日の出来事などは僕は今でも体に 熱い砂をかんじてるめぐり逢い愛した夏はあの雲とどこかに消えた窓のカーテンゆれてた 愛のひとときおぼえている今でも聞こえるよこの目を閉じるときざわめく潮鳴りが帰らない夏の日よあの日の日焼けはとうに消えたけど 心の中に愛の痛みはそのまま 熱くうずいて残っている今でも...
  • 女になって出直せよ

    女になって出直せよ

    昔見た歳月はもうここで終ったマシュマロのベッドでは愛にはならないそれよりもいつの日かいい男といい女でめくるめく愛の日を持とうじゃないかbye-bye baby bye-bye女になって出直せよbye-bye baby bye-bye女になって出直せよbye-bye……楽しい想い出はお子様ランチでほほえみを浮かべても何故...
  • 悲しみの日曜日

    悲しみの日曜日

    悲しみの 日曜日が来た午前二時の 孤独な二人愛しては 何故いけないのかぼく達に 誰か教えて許しあえる 友だちなのに青春を わかちあえない悲しみの 日曜日が来た肩を抱いて 君を送ろう愛しては 何故いけないのか若すぎる ぼく達だけどさよならの くちびる寄せて明日へと 希望をかける悲しみの 日曜日が来た今は誰れも 信じたくな...
  • 感情曲線

    感情曲線

    あなたの吐息は 仕掛けられた罠だよ知ってて落ちこむ あわれなこの歓び夜明けになる音 今日また気づいてた何も聞いていない ふりをするあなた別れはたぶん あなたが言うね背のびしてでも いつもそばにいたいと思う僕の負けさいいよ 恋のむごさなら もう知ってる愛のあの傷ましさだってわかるあなたの香りは 花水木のせつなさ行かれてし...
  • 消えたハリケーン

    消えたハリケーン

    男どうしの話ってやつは海を見ながら するに限るぜ馬鹿なやつだな 遠慮するなよやっぱりあの女は お前に似合うおもしろおかしく 生きた季節は消えたハリケーン もう帰らない幸せにしろよ 仲良く暮らせよ大人になれない おれのぶんまでいつもお前と話したっけなきっとアフリカへ 行こうぜと遠い旅でも するつもりだよしばらくあの女に ...
  • 鼓動

    鼓動

    あなたに雨が似合うのは頬に涙がつたうからただそれだけ南の窓に稲光りおびえる髪を包みたいただそれだけ愛はひとときの透き間風だからぬくもりをそっと重ねあおういまあなたの胸の鼓動感じる手のひらに二人で生きてる倖せがある日暮れ色の時のなかを あゝ漂うようにあなたをあなたを抱きしめてたいあなたの揺れるため息が楽器のように響きだす...
  • さすらい気分

    さすらい気分

    青空見てたらどこかに行きたくなったよ机にお金 並べてみた遠くは行けないねそれでも一日泊まれるぐらいあるからあの子に電話してみようかおそらく 断るねTake a trip to somewhereAh somewhereただひとり出かけようTake a trip to somewhereAh somewhere絵はがき出...
  • シスコ・ドリーム

    シスコ・ドリーム

    君は誰かと別れたばかりで心の重荷を投げ捨てていた港が見える坂の上Do you know?サンフランシスコ・ナイト街のディスコで二時間踊ればブルーのかげりもどこかへ消えたジョークをいえば笑えるしDo you know?サンフランシスコ・ナイト知らない男と知らない女のロマンチック・アバンチュール魅惑の 魅惑のシスコドリーム...
  • 過ぎ去れば夢は優しい

    過ぎ去れば夢は優しい

    誰の胸にも忘れられない女がいる時の岸辺に立って色あせぬまま激しさだけで愛しあえたあの頃若さという名の罠さ過ぎ去れば夢は優しい遠ざかるほどあなたを近くに感じる過ぎ去れば夢は優しい背中をあなた 抱くのさサヨナラのかわりに切ないほど……静かな想いグラスに映す黄昏はまぶしい夏のせいさ 翳も深まる胸の熱さがすべてだったあの頃愛の...