野口五郎
「86」Sweet Rain
19:00の街を濡らす 甘い雨なら約束を守れぬ君 赦(ゆる)すでしょうか夜が降りたら 赤いバラさえ色の行方を持てあますからその棘はただ 花盗人を傷つけるだけ 墜ちてゆくだけごめんよ 僕は行く 遠くへ何にも知らぬ君 残して初めての出会いの日も 雨に濡れてた目にかかる前髪だけ 気にしていたね夜が明けたら 甘い香りも風にまぎ...博多みれん
恋を拾って また捨てていつも泣くのは 女だけ夜の博多の 川あかり消えてまたたく 別れ星すがりつきたい 信じたい未練はらって 散る涙夜の博多に 降る雨は胸にしみつく 恋なごりみんなあなたに あげたのよ嘘と真実に 流されて夜の博多の 那珂川に酒が云わせる 強がりを云ってどうなる ものじゃないいずれ散るのよ 乱れ花夜の博多の...めぐり逢う青春
愛は謎のように ぼくに問いかける昨日の悲しみが 喜びに変るとききみがはじめての 甘くいたむ心何もためらわずに 幸せかみしめて離さない 離したくない 今ぼくに訪ずれた離さない 離したくない 涙ぐむ青春を何故かわけも知らず 君に魅せられた愛だと知ったんだ 涙を見せたその日許しあえるなら 二人が歩く道何が待っていても 怖れた...過ぎ去れば夢は優しい
誰の胸にも忘れられない女がいる時の岸辺に立って色あせぬまま激しさだけで愛しあえたあの頃若さという名の罠さ過ぎ去れば夢は優しい遠ざかるほどあなたを近くに感じる過ぎ去れば夢は優しい背中をあなた 抱くのさサヨナラのかわりに切ないほど……静かな想いグラスに映す黄昏はまぶしい夏のせいさ 翳も深まる胸の熱さがすべてだったあの頃愛の...