岡千秋
「1197」あの日の嘘のつぐないに
北窓ひとつの 小さな部屋で淋しく暮らして いたんだねほんのり うす口紅(べに) 爪噛むくせも変わっちゃいないよ あの頃とああ ああ おまえって泣かす女だね許してくれとは 言えないが陽だまりみたいな 幸せをあの日の嘘の つぐないに男の気ままで 放浪(さすらい)ぐらし小樽に三年 萩二年ゆきずりの花を 散らせるたびに心のどこ...あなたひとりに片想い
私が本気で 好きになった人からだもこころも 私のすべてなの星の数ほどいるなかで 男がいるなかであなただけだと 惚れたの 惚れた人あなたひとりに 片想い夢でもいいから 抱かれてみたいふたりは似合いの 似合いのふたりなのおんなごころをうけとめて 両手でうけとめて世間(ひと)の噂を のりこえ のりこえてあなたひとりに 片想い...