• 筒美京平

    「1384」
  • 夏のふれあい

    夏のふれあい

    待ちきれない 夜明けを追いかけて素足のまま ひとりで旅に出た真夏に燃える 素肌を求めただあてもなく海かけていくまだひみつのよろこび 知らないでいつその夢消えるか 知らないでただあてもなく愛のさすらいつづけるなぜかがやく太陽(ひかり)に 目をそらせ君ひとりが 涙をよんでるの真夏に燃える 素肌はあついほらふられてみて 夢つ...
  • 逢えるかもしれない

    逢えるかもしれない

    夜のかたすみ小さな窓であてなくロックをきいているこんな気持 こんな気持だれに だれに ぶつけるのはきふるした ジーンズみたいかるい調子で 捨てられたのさあれはなぐさめか!きっといつかは ほんとの恋に逢える 逢える かもしれない街に沈んでひとりぼっち遠くでだれかが 呼んでいるこんな気持 こんな気持だれに だれに ぶつける...
  • 悲しきメモリー

    悲しきメモリー

    よせよ 口紅をそんな色にしても泣きたい気持は すぐわかるゆうべ恋を 失くして夢を千切って 捨てた今朝はおまえの胸は 痛いだろう忘れよう sweet sweet happy days忘れよう sweet sweet memories恋の女神も いつかはおまえに 微笑むだろうよせよ 想い出を拾い集めても時計は もとにはもど...
  • 君は特別

    君は特別

    きっとだよね 今夜おいでよね 家へ夏の恋は GO GO GO僕ひとりの 部屋へおいでよ 特別君だけは待ってるよ 今夜星がでる窓で若い恋は GO GO GOあしたの約束を指きり 特別君だけはきっとおいでよ きっとだよ忘れないで 好きだよ月の光あびて くちづけを夏の恋は GO GO GO僕ひとりの 部屋へおいでよ 特別君だ...
  • 洪水の前

    洪水の前

    悩ましすぎる きらめきすぎる罪だよ やさしく僕に罪ほろぼしをしてほしい晴れわたる空 雲ひとつないのにこの僕だけに 熱い雨が降るいけない いけない 真昼の夢あなた抱きしめ 砂をかむ赤 青 紫 Ah- Ah-二人の間の一線のりこえてうねりがおそう謎めいている 美しすぎる涙を 涙を流し罪ほろぼしをしてほしいあなたの瞳 哀しみ...
  • 寒い夜明け

    寒い夜明け

    退屈ですね お嬢さんなんて悪い冗談あなたは顔を伏せたまま 歩きます冷たい指を気にしすぎにぎりしめて いますね一人で脅える 幼ない心が 好きさビーズの赤い指環が千切れ 飛び散りあなたは悲しくてつなげられなくて……もう あの日には戻れない寒い夜明けなのですあなたとはなれて行きますここからそして今日が始まる唇ばかり かまない...
  • 蝶のマドリガル(恋唄)

    蝶のマドリガル(恋唄)

    壁の絵を 冬景色から少女の横顔に 変えてみましたそうすれば 凍(こご)えたこころすこしは暖まる そんな気がしてどうしたら どうしたら見えるのでしょうあなたの こころの中がこのままでは ぼく細いピンで とめられた白い悲しい 蝶々です乱れて もがいて 苦しんであの青空へ 飛べません春はそこまで 来てるのにブラウスを 縞もよ...
  • ナイヨ・ナイヨ・ナイト

    ナイヨ・ナイヨ・ナイト

    めいわくなんだよ そういう感じ手のとどく恋なら眠っていた方がましさめくるめく花の香に誘われて 街へ出ればウインクを投げかける女たち心の中までシースルシースル映画館のかんばん 春風にとばされそうポスターのあの女優 唇の形なやましいよ春の夜はナイヨ・ナイヨ・ナイト意味もなく 訳もなく心がさわぐ いやがる人抱いて抱いて頭の中...
  • 20才の微熱

    20才の微熱

    あてもないのに誰れかがほしくて汗ばむ街へ 出かけたおとこの目の中を遠ざかる うぶなあの娘恋の火花散らしあせる あせる あせるこどくな 狼 があせる あせる あせる心の微熱に 悩まされ…あてもないのにもやもや気分で人に押されて 歩いたおんなっぽく まぶしいよ君を見かけたざわめく十字路やさしく会釈したのにひそひそ噂して逃げ...
  • 花のように鳥のように

    花のように鳥のように

    髪の毛小指で ああたわむれほほえむしぐさが ああすてきサなぜかそっと思い出してさみしい朝にはそばにいてほしいよその時 ゆるしてふるえる肩先 ああ いとしいみつめる目と目が ああ まぶしい花のように 鳥のようにやさしく愛しあおう型式や夢では ああないのサ心がもとめて ああいたのサ今になってそれに気づきくちびるかんでいるよ...
  • 真夜中のヒーロー

    真夜中のヒーロー

    時計の針が ひとつになるとのどが渇(かわ)くし からだがほてる迷(ま)い子の あゝぼくの青春今日もひとり 真夜中のくもりガラスの鏡に燃える頬を 押しあてて春の訪れ 待つのさセンチメンタル ブルー南の窓に 小雨が降れば過ぎたあの日の 小指が濡れる迷い子の あゝぼくの青春つらい恋の 想い出に白い包帯巻いても雨の音が つぶや...
  • 魅力のマーチ

    魅力のマーチ

    ふりむいてくれたら このバラをあげる知らん顔するなら もうおしまいネエ 三日も前に 別れたきりなのにそれでも いいの逢いたくて 街のなかをひとりでさまようこの淋しさ横顔が見えるけれどガラスの向こうで手が とどかないよ君にはわからない男の子の気持ここまで 来てよつたえたい想いは このバラが告げる日が暮れて枯れたら もう捨...
  • モナリザの秘密

    モナリザの秘密

    君はモナリザ僕を狂わす 謎のほほえみよなぜ心を ひらいてくれないこの想いが わかっているのにどうして僕の瞳 さけて通るのああ教えて 君の秘密を初めての 優しさゆえ夢みた僕は とても辛いよああ死ぬのも もう怖くはないああつめたい 君はモナリザなぜ口づけ うけてはくれないこの涙がわかっているのにどうして恋をしてはいけないの...
  • わるい誘惑

    わるい誘惑

    てれているんじゃないよあれはわるくはないさやわらかい指の先僕は覚えているよ君に誘われながら胸をドキドキさせたふれあいのはずかしさなぜか今ではなつかしい愛してみて言えるけど恋のために死んでもかまわないすばらしさ ああ始発電車で帰る 思いがけない秘密何もかも手ほどきは君さ うそのようだね頬をさかさになでていいか悪いか聞くの...
  • それはちょっと I'm Afraid Not

    それはちょっと I'm Afraid Not

    欲しいものを全部言いなよ 時計や靴だとか光る真珠の首飾りも みんな買ってあげるよってのが僕の 今の心 嘘じゃないけどでも僕をじっと見たってダメだよ 結婚してってそれはちょっと決定だねってイヤだよ 一緒に住んでやめときなってきっと僕は死ぬまでずっとワガママだから夜空を流れてゆく星の下で2人過ごそうバレンタインもクリスマス...
  • 八月の恋

    八月の恋

    真夏の海が見えるお店で紅茶を飲んでさよならしたわあの時わかっていたけどなぜかしら見つめあった二人最後のキスは 忘れられないあの夏のよう 熱くて淡い八月の砂浜は風が冷たいまるで映画をみているようなきれいな夕日 沈んでいった夏がくれた最後の恋のプレゼント海から帰る車の中で私はなにも言えなかったのあの時悲しすぎたから泣くこと...
  • 気分はシャレード

    気分はシャレード

    私って恋愛に臆病な現実主義者それなのに あなたには少女染みた夢を見ている今こうして ぬくもりに包まれてても不安なの だってだって あなたが好きだから敏感になり過ぎるのね 恐いくらいにジェラシーは媚薬かもミステリアスなあなたのせいで危険な恋のたった今の気分はシャレードあなたって もしかして根っからの快楽主義者それならば ...
  • 風の駅

    風の駅

    僕の帰りを暗い駅のベンチで君は待ってた 赤いサンダル紙の袋にこぼれそうなミカンを大事そうに抱きしめてそんな君がいじらしかった若い暮しには 不安だけがあって名付けられる確かなもの何もなかったただ君の髪の毛の香りこの指が覚えてるだけさ遠い風の音 何故か君の声で僕を呼んでいるようだ夢の続きを見れるはずもないのに君が待ってた ...
  • グッド・ラック

    グッド・ラック

    この腕の中を 泳ぎ疲れてお前は眠る 何も知らずにブラインド降ろし 朝の光をせめて隠そう サヨナラがわりにごめんよ どうやら別れの時間だひと箱の煙草が 終ってしまった男は心に ひびく汽笛に嘘はつけない 行かせてくれよ寝返りを打って おれの名を呼びお前は笑う 子供みたいに新しい恋を 見つけるまでは濡れた目をして 暮らすだろ...
  • 送春曲

    送春曲

    春は行く 春は行くぼくらの春は行くびしょ濡れの髪が 額にはりつき唇のいろも むらさきに変り熱のあるからだのようにふるえながら泊めてよと あなたはいった今だから話せるけど あの日あの時あなたの姿は悲し過ぎたよ泣いて眠り 話して眠りそしてぼくらは一つになったそれもこれも季節の出来事春に別れる約束だった春は行く 春は行くぼく...