• 三木たかし

    「751」
  • つんつん津軽

    つんつん津軽

    つんつん津軽のよ カモメの水兵さん伝えておくれよ あんああんあんあんああんあん あの人に林檎の花が 咲いたよな風に涙が 散ったよな逢いたいな 逢いたいよ津軽恋唄 じょんがら岬つんつん津軽のよ ポンポン船乗りさん届けておくれよ あんああんあんあんああんあん あの人に夜なべてセーター 編んだよなそっと手紙を 入れたよな逢い...
  • 手のひらの愛

    手のひらの愛

    咲かぬなら 咲くまでと 待つもよし咲けぬなら これまでと 泣くもよし見えぬなら 見えるまで 待つもよし見ぬのなら 何もかも 捨ててよし月の夜に ひとりほす コップ酒望むのは ひとときの ぬくもりと我知らず かき抱く 手のひらの夢ひたすらに いとおしき 手のひらの愛翔べぬなら 羽根休め 待つもよし翔ばぬなら 岩となり 伏...
  • 涙 かくして

    涙 かくして

    あの日 貴方 追いかけてたら愛は続いていたかしら…悔やんだって仕方ないと分かっていても出逢った頃に 帰りたい別れても 友達のままたまに会おうねって言ったね捨てられるよりも きっとそれは哀しい傷つきたくないのは 貴方少しぐらい 恨んでもいいでしょう?ごめんね…なんて もう言わないで作り笑顔 隠してた涙が こぼれるからどん...
  • 終りなき旅

    終りなき旅

    めざめたら私は 横になっていた歩きつかれて 傷ついたらしい長い時間を 眠っていたようだいのちが ふたたび よみがえって来たありがとう 私を 見守ってくれた人一夜の宿を 与えてくれた人今また新しく 私は旅立つうずく傷を抱いて 私はまた歌う顔に笑みをうかべて 苦しくとも 悲しくとも終りなきこの旅を 歌で つらぬかん神様が私...
  • さくらの唄

    さくらの唄

    何もかも僕は なくしたの生きてることが つらくてならぬもしも僕が死んだら 友達にひきょうなやつと わらわれるだろうわらわれるだろう今の僕は何を したらいいのこたえておくれ 別れた人よこれで皆んないいんだ 悲しみも君と見た夢も おわったことさおわったことさ愛した君も 今頃は僕のことを忘れて 幸福だろうおやすみをいわず ね...
  • お水取り

    お水取り

    いつかあなたに 着せたいのです母の形見の 結城(ゆうき)つむぎを裄(ゆき)も着丈(きたけ)も 同じならきっと似合うと 思います笑顔のきれいな あなたのようにそれはやさしい 母でした寒がりだった この僕に母はきまって 言ったものです二月堂のお水取りが 済んだから春はそこまで 来ているといつもあなたに 見つけるのです若いあ...
  • 愛人

    愛人

    あなたが好きだから それでいいのよたとえ一緒に街を 歩けなくてもこの部屋にいつも 帰ってくれたらわたしは待つ身の 女でいいの尽して 泣きぬれて そして愛されて時がふたりを 離さぬように見つめて 寄りそって そしてだきしめてこのまま あなたの胸で 暮らしたいめぐり逢い少しだけ 遅いだけなの何も言わずいてね わかっているわ...
  • 思秋期

    思秋期

    足音もなく 行き過ぎた季節を ひとり見送ってはらはら涙あふれる 私十八無口だけれどあたたかい心を持ったあのひとの別れの言葉抱きしめ やがて十九に心ゆれる秋になって 涙もろい私青春はこわれもの 愛しても傷つき青春は忘れもの 過ぎてから気がつくふとしたことではじめてのくちづけをしたあのひとはごめんといったそれきり 声もかけ...
  • 恋の免許証(ライセンス)

    恋の免許証(ライセンス)

    Please show me 恋の免許証(ライセンス)ここのベンチは 15じゃ早すぎるPlease show me 恋の免許証(ライセンス)駐車禁止の 大人の場所よ5分だけなら おお目にみるわ気持ちはわかるの でも駄目よ夏の日暮れは お話しだけじゃきっとすまなく なるはずよUターン Uターン 幼い恋だからUターン Uタ...
  • シンガポール・スリリング

    シンガポール・スリリング

    シルクのドレスに 切れこむライン斜めの視線が カーブを描く朝まで待てない ONNAの夢は中途半端に とぎれる言葉シンガポール スリリングでもさ マジに 心だけを酔わせてシンガポール スリリングでもさ マジに 淋しくさせないなら夜明けの海 捜してもいい都会砂漠に あきてたところヒールのかかとが 背のびをさせるうなじに落し...
  • 愛のいさかい

    愛のいさかい

    安物でいいからと 指環をねだり今朝も小さな いさかいをしたそんなものつまらない 見栄だと叱りぷいとどこかへ あなたは消えたもしもこのまま 帰って来なければそれはそれで 仕方ないでしょう寝転んで見渡した ガラス窓の隅にめずらしく青空が 小さく見える指環など本当は ほしくはないがなぜか一言 からんでみたのこんなにももつれ合...
  • 彼と…

    彼と…

    たそがれが あの窓におりて来てカーテンをむらさきに そめている坂道の あたりまで出迎えに行こうかと手を休め ふと思う彼と くらしているこの部屋でいつかは泣く日が 来るだろうかカタカタとサンダルを 踏みならしバスが着く時間見て 走り出す街の灯を 肩寄せてみていたらこの人は何だろうと 感じるの一年が 過ぎたのにまだ彼は誰に...
  • すきま風

    すきま風

    君だけが女ではないし僕だけが男ではないし なんて最近こんなこと 想うのです二人でも淋しさはあるし一人でも楽しみはあるし なんて近頃こんなこと 考えます君を抱きしめても 忍びこむこのすきま風は 何だろう愛だけがすべてではないし夢だけがすべてではないし なんて最近こんなこと 想うのです昨日など何のことなくて明日など黙ってて...
  • ラッキー・レディー, アンラッキーボーイ

    ラッキー・レディー, アンラッキーボーイ

    ラッキー・レディー・アンラッキーボーイどこにも よくある話ラッキー・レディー・アンラッキーボーイだけど はなれられないその時ぼくには 天使に見えたのさ真赤なくちびる きらめくまつげすべてをつつんで すべてを許してあたためてくれるお前のことをラッキー・レディー・アンラッキーボーイそれからあとは アンラッキーボーイ夜ふけの...
  • 虹の彼方

    虹の彼方

    あなたを傷つけた分だけ私も血を流したわ上手に愛を語れない 似た者同士だから激しく憎み合いながらも心で求め続けたわ壊れるほどの胸の痛み それも愛のかたち…散りゆく花の命でも 光りを浴びて生きた雨の後に光る虹は どんな罪でも過去に還すto love again もう一度涙を捨てて あの日のようにto love again ...
  • 艶歌師

    艶歌師

    どなたかご存じないですか十二ではぐれた妹を今はハタチを ちょっと過ぎ探すしるしは 泣きぼくろ泣きぼくろ兄貴がグレてたばっかりにずっしり不幸を背負わせて申し訳ない一生になっているかと 気にかかる気にかかる名前は しあわせ 幸(さち)という名前の通りであればいい探しあてたら 抱きしめて詫びを言いたい それだけよ軒から軒へと...
  • 心のきず

    心のきず

    夜にまぎれて 船が出る傷をかくした 人が乗る惚れた惚れたお前を 抱けもせず意地で身をひく 馬鹿も乗る北の海峡 ひゅるひゅると風が泣き泣き 別れ唄夢に何度か 起こされる胸のいたみに 責められるたったたった一度の 想い出を酒にうかべて 朝を待つ北の海峡 海鳥が一羽はぐれて しのび唄赤い夕日が とろとろと溶けて真近(まぢか)...
  • 酒場の金魚

    酒場の金魚

    金魚 金魚…酒場の隅でマッカッカ金魚 金魚…酒場の隅でマッカッカ酒場の金魚夜まで泳ぐひらひらと眠りを忘れあいつがだますあの娘が泣いたそんな話に聞き飽きて今夜もゆっくり宙返り金魚 金魚…酒場の隅でマッカッカ金魚 金魚…酒場の隅でマッカッカどなたが置いたいつからいるのライトの下でただ泳ぐだけあいつが歌うあの娘が笑うたった一...
  • 渡り鳥 …北から南から…

    渡り鳥 …北から南から…

    雨の札幌 女がひとりつららみたいに冷えた指生まれさいはて稚内十九過ぎから来たというあなたみたいな渡り鳥惚れて苦労をしたという雨の金沢 女がひとり能登の匂いの汽車を待つ輪島旅したあのひとがきっと帰りに寄るというあなたみたいな渡り鳥だけど心があるという雨の大阪 女がひとり橋を渡って店に出る雨の降る日は化粧して紅も濃いめにひ...
  • USAGI

    USAGI

    時代遅れの純な愛が妙にキラリキラリ光る吐息ばかりくもる部屋でわたし 沈黙祈る心もなしに愛し熱くなってみても つらい胸の中で迷ううさぎ哀しみのうさぎそんな真夜中は頬杖つくばかり恋を信じる少女の青い目になって心が軽過ぎるやはり 軽過ぎる部屋の扉に鍵をかけてほんの二分たてばわかるなぜか少し不幸なのと心が波立つもしも何かに膝を...