• 三木たかし

    「751」
  • 月夜の出来事

    月夜の出来事

    そっと窓からぬけ出し私は駈けて行く月の光がほのかに私をてらしてる家のひとにおやすみをいった後なぜか夢に誘われて目をさますあのひとがひくギターきこえて来るようであのひとが歌ううたきこえて来るようで私は裸足で駈けて行く月夜にスカート花みたい舟にもたれてあなたは一人で立っているまるで約束していたみたいに待っているきっと来ると...
  • 白い街に花が

    白い街に花が

    あなたが消えた街 季節が流れるわもうじき雪が降り 白い街になるこれからただ独りで 生きてく私二人の春はもう 二度と来ないのよいつでも肩寄せて 歩いた河岸に今では見えないの 月見草の花愉しい時はすぐに どうして消える花咲く春はもう 二度と来ないのよあなたが住む街へ 行くのねあの汽車は消えてく窓灯り ひとり見つめるの生きて...
  • 恋きずな

    恋きずな

    すがりたい すがりたい それが女の願いならはなさない はなさない それが男の真実ですあゝ 明日を信じさだめ あずける 人がいるめぐり逢い 胸の合鍵を好きな あなたに 渡したの燃えて 悔ない いのち誓う こころの 恋きずなつくしたい つくしたい それが女の心なら杖となる 杖となる それが男の強さですあゝ 冬を越せば花を届...
  • 幸せありがとう

    幸せありがとう

    この道を ともに見つけてこの空を ともに仰ぐの今日からは 朝に夕べに思い出の 花を咲かそう約束をありがとう 幸せをありがとうもしも悲しみに つまずいたときは抱(いだ)き起こしてね二度とない人生だから温かく生きて行きたい見つめ合う瞳のなかにきらきらと 愛の星かげ 燃える二人旅立ちの鐘を鳴らして届けたい 海の果てまで今日か...
  • 透きとおった時間

    透きとおった時間

    “肩の力をぬいて愛されてなさいね”ママによく似た声で月がささやくの熱い紅茶を入れる 指先ふるえるカップが立てる音に あなたが笑うごめんね不器用で 私ふつうの娘にじょうずになれない 好きになるほどまぶしい沈黙をゆるやかに 流れるサティー透きとおった時間夜の終りは いつもさよならの夜明けそんな寂しさと もう会わずに済むのね...
  • 夜桜お七

    夜桜お七

    赤い鼻緒がぷつりと切れたすげてくれる手ありゃしない置いてけ堀をけとばして駆けだす指に血がにじむさくら さくらいつまで待っても来ぬひとと死んだひととは おなじことさくら さくら はな吹雪燃えて燃やした肌より白い花浴びてわたしは 夜桜お七さくら さくら 弥生の空にさくら さくら はな吹雪口紅をつけてティッシュをくわえたら涙...
  • 折れた口紅

    折れた口紅

    学生のコーラスが 流れる道を秋風に誘われて 枯葉が踊る真白なコート着て 秋はひとり想い出を踏みしめて 歩いているの娘の顔から女の顔に変って来たよと いわれるけれどしあわせに出逢うより 悲しみの方に先に出逢ってしまったのです去年まで学生で 通った道を少しだけうつむいて さまよっている話したい人もない この町なのに何故かし...
  • さくらの花よ 泣きなさい

    さくらの花よ 泣きなさい

    逢いたくて瞼(め)を閉じて この胸の寂しさを人は誰も幼いと きっと笑うだろう心まで嘘をつき また人を傷つけて生きることの 恥ずかしさ 自分だけに問えば…さくらの花よ 泣きなさいそんなに誰かが 恋しいならばさくらの花よ 泣きなさい隣でボクも 泣いてあげるからこの慕(おも)い秘めたまま さよならが出来るなら時はすべて灰色に...
  • 星から金の粉キララ…

    星から金の粉キララ…

    あなたは今ごろ何をしてるのあなたで頭がいっぱいになる私はどうして生まれてきたの見つからないままここまできた星から金の粉 惜しみなく降りそそぐ風から銀の粉 優しく手をひく導きの糸あなたの愛は生きる希望をつのらせる光どこにいても 守られる星から金の粉 キララキララキラキラキラキララ私深い息空を見上げるあなたが遠くでささやき...
  • 君の青春は輝いているか

    君の青春は輝いているか

    君の青春は輝いているかほんとうの自分を 隠してはいないか君の人生は 満たされているかちっぽけな幸せに 妥協していないか宇宙全体よりも 広くて深いものそれはひとりの 人間のこころ愛が欲しければ 誤解を恐れずにありのままの自分を 太陽にさらすのだ夢を果たすまで 一歩もしりぞくな負けたと思うまで 人間は負けないひとの運命は ...
  • タイムリミット

    タイムリミット

    まわせまわせ 地球をまわせコンピューターに 天使は宿る「レッツチャージ」しあわせをひろげるアイテムで夢と希望の エネルギーとめろとめろ 地球をとめろコンピューターに 悪魔は宿る「レッツチャージ」にくしみをもたらすステージに黒い野望のエネルギー歴史をつなぐのか ピリオドうつのかタイムリミット タイムリミットタイムリミット...
  • アンパンマンのマーチ

    アンパンマンのマーチ

    そうだ うれしいんだ生きる よろこびたとえ 胸の傷がいたんでもなんのために 生まれてなにをして 生きるのかこたえられない なんてそんなのは いやだ!今を生きる ことで熱い こころ 燃えるだから 君は いくんだほほえんでそうだ うれしいんだ生きる よろこびたとえ 胸の傷がいたんでもああ アンパンマンやさしい 君はいけ! ...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮し してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに嫌われたなら明日(あした)という日 失くしてしまうわ...
  • Love with You~愛のプレゼント~

    Love with You~愛のプレゼント~

    悲しい朝や 眠れない夜静かに眼を閉じ想っています何処かに私 待つ人がいるこの空の下で 息をしているLove with you誰もみんな 初め一人ぼっちLove with meそしていつか 愛する人につつまれて星の中 寄り添い合い幸福(しあわせ) 紡いでゆくの泣いた分だけ 人に優しくなれると信じて 今日まで来たの時計の音...
  • 愛彩川

    愛彩川

    熱い涙を あなたに捧げ独りこの川渡るわ愛の出会いも 愛の別れもみんな あなたがくれたのあなた さよならあなたふたり愛して生きた時の流れの速さ春は過ぎて帰らず風もあなたの声に聞こえる私の心は淋しい川を彩る 夕陽の色は燃えた名残りの影です愛のやさしさ 愛のためいきみんな 私を泣かすのあなた さよならあなた誰も恨みはしない独...
  • 麗人麗歌

    麗人麗歌

    謎の微笑みに憂(うれ)いつつみこみ今宵も歌う 美(うる)わしの歌熱い手をたぐりふれるくちびるに揺れる男 惑う男夜は海に似て 踊る夜光虫妖しいまでに 輝き満ちて溺れる心は 夜明けまで流され行きいとしいお方の 胸には行けない花に埋(うず)もれて眠るしあわせを今宵ふり捨て ひとり漂う青いカクテルを飲んで見る夢は愛の真実(まこ...
  • 春雷

    春雷

    激しい雨と 稲光りずぶ濡れに なりながら遠くきこえる 雷を春の知らせと ききましたここまで落ちたら あとは登るだけ元気出せよと 自分を叱り歩き続けて いるうちに見えてきました 青空が信じられないほど 嬉しかった私は歌う 私は歌う高らかに 人生の歌をそれが私の 生きる道雨よ嵐よ ありがとう歌よ涙よ ありがとう光りあふれる...
  • 微笑みになるまで

    微笑みになるまで

    銀色の雨 君は打たれて失くした恋に 濡れてる深く愛したときほど 痛みはひとりじゃ癒せぬものだよ絶対に傷付くって 解っていて彼を選んだ君逢うたび 哀しい瞳(め)をしてたもう我慢しなくていいこの胸で 泣きなよ深い傷痕 残らぬように僕が優しく 撫でるさ温もりの無い孤独な夜にはこれ以上迷っちゃいけない一途に想っていた その分だ...
  • 他人雨

    他人雨

    棘(とげ)をさすよに そぼ降る雨が服を通して 心にしみる逢えば別れの 来る恋ならばなんで添わせた 結ばせた泣いて泣いて 水に流す泣いて泣いて 水に流すあなた濡れない 他人雨傘をひとつに からんで歩く前の二人の 背中が痛い濡れて消えても あなたの匂い肌が忘れぬ 憶えてるつらいつらい 女の夢つらいつらい 女の夢あなた見えな...
  • ルージュで書いたサヨナラ

    ルージュで書いたサヨナラ

    あなたのシャツや パジャマなどはきれいにみんな洗っていつもの戸棚 入れてあるわ私いなくなっても すぐわかるわあなたと選び 買った家具や木彫りの郷土人形あの日の旅の想い出よ涙の中ゆれてる灯りを消す前 部屋を見るのこれが最後なの二人が暮した 愛の部屋よ今はみんなお別れ サヨナラなのルージュで書いたアデュー・カードとびらの中...