• 三木たかし

    「751」
  • Yes, 愛につつまれ

    Yes, 愛につつまれ

    Yes, このまま私は あなたになりたいその瞳の中に 溶けてしまい同じ喜びも どんな哀しみもわかち合えるならあなたの身体(からだ)になり 感じること出来る朝の光も 空の青さも愛につつまれ 輝くからYes, 私のすべてを あなたにあげたいその腕に抱かれて 息を止めて時の過ぎるまま 恋をしたままでひとつになれたらあなたの心...
  • 恋人たちの神話

    恋人たちの神話

    子供たちがベットで 夢の箱舟に乗るころ時は悲しみだけを 脱ぎすてて明日に 着換えるけどもしも生まれ変わって ちがう人生があるなら青い空を 自由に泳いでる鳥になってみるけど愛されて 傷ついて死にたくなるほど 泣きぬれてもこの世に 私を 授けてくれただけで涙を連れ添う そんな生き方もある硝子窓に夜明けの やわらかな陽ざしが...
  • 涙の条件

    涙の条件

    帰っておいでここへ 昔のようにここへ誰かと長い旅をして 行くところ失くしたなら帰っておいですぐに 上手ないい訳して何も聞いたりはしない 元気で暮らしてたらやり直しの出来ない 愛ならばあなたのこと 忘れていたでしょうひとつだけの心の合鍵を あゝ捨てないで悲しいほど あなたが好きで あしたが見えない泣かせにおいでここへ あ...
  • 寝物語を聴かせて

    寝物語を聴かせて

    あなたしか愛せない 誰かと恋をしても最後はいつも 何かがちがう どんなにいい人だって悲しみの見がわりに あしたを 選ぶよりも心の中に あなたがいれば それで いいはずよ愛されたこと それも夢なら想い出だけで いいからあの日のように 優しく抱いてそして 寝物語を わたしに聴かせて昨日しか愛せない 涙がかれたいまもうぬぼれ...
  • 晩秋

    晩秋

    コートなしでは 寒い日ぐれ風に枯葉が 舞いちる霧にしめった 肩を抱かれさまよう 白い街角忘れないわ あなたのこと私 泣いてなんかいないわ忘れないわ とても楽しいきれいな 夢をくれたひとだもの私 あなたに めぐり逢えてほんとによかった ありがとう春はむらさき 花をこぼしリラが咲いてた この径(みち)細い爪先 そっと伸ばし...
  • 愛のシルフィー

    愛のシルフィー

    ここまで来たら 私の負けよ何にもいわず抱いて 抱いて 抱いて 早く (シルフィー)くちびるが 火傷して何もいえなくなるほどのくちづけが ほしいのよ迷う気持をなくすためつかまえて つかまえて風がさらって行きそうよ心がゆれる からだがゆれるお前も今日からは 自由がなくなるよこのぼくが 心に鍵をかけたからあなたはそういったい...
  • 青い鳥逃げても

    青い鳥逃げても

    昨日までこの部屋にいたはずの青い鳥窓から逃げて行ったむらさきのたそがれがたちこめて悲しみにそまって泣いた私こがらしの時が過ぎ春が近いのにほがらかになれなくて ごめんなさい青い鳥逃げても もう泣かないわ青い鳥逃げても もう泣かないわ少しだけ夢にみたしあわせがこなごなにこわれて散って行ったてのひらにかき集め見つめても昨日の...
  • 青い麦

    青い麦

    二人は青い麦 愛にめざめた着なれた制服が 少し苦しいふるえながらかわす 最初のくちづけなぜかとても自然 そうなる二人ねぇ 好きと叫ばせて誰よりも 愛しているのととめないで それが私のこころ誰かにきかせたいほどよ二人は青い麦 愛にめざめた二人は青い麦 愛にめざめたとめてもとまらない 愛がはじまる二人だけの世界 つくってみ...
  • いい娘に逢ったらドキッ

    いい娘に逢ったらドキッ

    いい娘に逢ったらドキッそれは普通の感情なんだだから私は怒らない怒らないまぶしい季節だものきれいに見えるでしょうすれ違いのオーデコロンツンときくでしょう時々だったらいいだけどいつもじゃ話は別よ少しいやみもいいたいわいいたいわあなたの心は今 私を忘れている手をつないでいても それがわかるお願いよ お願いよ お願いよ お願い...
  • 乙女のワルツ

    乙女のワルツ

    好きといえばいいのにいつもいえぬままに月が上る小道を 泣いて帰った白く咲いてる野の花をつんで願いをかけるどうぞ 愛があなたにとどくようにと好きなひとはいつしか他のひとをつれて遠い町へ旅立つ 何も知らずに駅のホームのはずれからそっと別れをいってそれで 愛が悲しく消えてしまった小雨降る日はせつなくてひとり涙を流しつらいだけ...
  • きみ可愛いね

    きみ可愛いね

    あなたの指が 肩にふれたら私はきゅうに おとなしくなるあなたが好きで 好きでたまらないのよひとこと云って きみ可愛いねやさしい春が おとずれたなら花束抱いた そよ風が吹く緑の中で 中で口づけをしてひとこと云って きみ可愛いねあああ 愛するなんて あとでもいいのそうよ 指輪も今は 欲しくはないの乙女の心 感じるのなら髪の...
  • 木枯しの二人

    木枯しの二人

    もっと強く抱きしめてよ 奪われないように固く固く折れる程に その手で抱きしめて家を出た二人を木枯しが追いかけ若過ぎる恋だと悲しみを与える誰もみな そ知らぬ顔をして行き過ぎあたたかいくちづけ それだけが頼りよ灰色の空の下 粉雪をあびながら愛と愛で結び合った あなたと私もっと強く抱きしめてよ 奪われないように固く固く折れる...
  • 冬の星

    冬の星

    つめたく凍(こご)える 冬の星座を汽車の窓から見つめ 私は旅に出るからだがふるえる 胸の不安を強く抱きしめながら あなたの住む町へもしも迎えてくれたなら私はきっと泣くでしょう心のはりが なくなってそのまま たおれてしまうでしょうだから今度だけは わがまま許して私の恋はもう戻れない 戻れないうしろにとび去る町の灯りをじっ...
  • よろしく

    よろしく

    よろしく はじめまして こんな私ですあなたに逢えて とてもうれしい前からあなたのこと 知っていました誘われたのが 信じられないそんなに見つめないで 何か話して私のどこが好きなのか ちょっと教えて近くでみると 可愛いねなんてあなたは大人びて ポツンといつたよろしく 今日はとても 楽しかったわあなたはやはり とてもいいひと...
  • 若い人

    若い人

    君はまだ青い 青い木の実だから枝を はなれてはいけないあのひとはいつも そんな言葉を残して行く くちづけもしないで制服の胸に吹く風よりもその方が私にはつらいのに初恋はとどかない 若過ぎてとどかないこんなにも好きなのに 好きなのにもうすぐに赤い 赤い木の実その時から 何もかもはじまる恋だってきっと 変るはずだと見つめなが...
  • 花の時・愛の時

    花の時・愛の時

    君が部屋を出たあと ぼくはじっと動かないあたりにただよう 君の残り香を胸に吸い込み 酔いしれる君の弾いたギターの 細い弦は切れたまま読みかけの本は 投げだされたままそんなすべてが いとしい時には花のやさしさで つつんでみたいと思う時には愛のはげしさで 泣かせてみたいと思うまた逢えるのに 今すぐに逢いたくて 切なくなる海...
  • コーヒーショップで

    コーヒーショップで

    古くから学生の街だった数々の青春を知っていた城跡の石段に腰おろし本を読み涙する人もいたそんな話をしてくれるコーヒーショップのマスターも今はフォークのギターをひいて時の流れを見つめてる服装や髪型が変っても若いこはいつの日もいいものだ人生の悲しみや愛のことうち明けて誰もみな旅立ったそんな話をしてくれるコーヒーショップのマス...
  • みずいろの手紙

    みずいろの手紙

    “お元気ですかそして 今でも愛しているといって下さいますか”みずいろは涙いろ そんな便箋に泣きそうな心をたくしますあれこれと楽しげなことを書きならべさびしさをまぎらす私です逢えなくなって二月過ぎてなおさらつのる恋心手紙読んだら少しでいいから私のもとへ来て下さいみずいろは涙いろ それを知りながらあなたへの手紙を書いてます...
  • いかないで

    いかないで

    悲しい別れだと 言うのはやめてあなたの微笑 またほしくなる日暮れの街に 二つの影法師思い出だけを抱きしめて 涙を隠しいい人だから きっと別れるのねくちづけさえも ためらうのそんなあなたは無邪気な子供の遊びに似ている二人私はなにかみたされないのあなた今はなんにも言わずに どうぞ私の前から 消えてください背中を向けて 黙っ...
  • その目がこわい

    その目がこわい

    その目がこわい その目がこわいその目が私の心を見すかすの小さなうそを話したためにあなたの顔を見つめられないなにげなく誘われて お茶など飲んでそれだけの友達を 秘密にしたのけっしてうそは もうつかないわけっしてうそは もうつかないわその目がこわい その目がこわいその目が私の体をふるわせるあなたのことを忘れたわけじゃないの...