• 三木たかし

    「751」
  • 悲しい歌が流行ります

    悲しい歌が流行ります

    どうしたことでしょう この頃さびしい悲しい歌が流行りそうですまた 泣くのでしょうかほろほろと 夜啼き鳥の身悶える 夜ふけにああ 私は女ですどなたの手紙を読むのでしょうか泣きぼくろ かくして何でもないのよ 気持ちのせいでしょう悲しい歌が流行りそうですただ思うだけですカタカタと 窓を揺する夜嵐に 怯えてああ 私は女ですどな...
  • 悲しいけれど

    悲しいけれど

    悲しいけれど ふたりの暮し終わりのみえた シネマのようね出来ない約束 言ったら罪よ自分の言葉に 酔ってるだけよ悲しいけれど 若くないから愛することに 疲れたみたい憶病なのは きっとわたしねあなたが悪い 訳じゃない泣いたりしたら おかしいわいつかは忘れる 忘れる日がくるわもう過ぎたこと もう過ぎたこと 昨日までのことは悲...
  • 夢をつづけて

    夢をつづけて

    瞳とじれば みえてくるそっとほほえみ みつめる誰か心の中に ぬくもりでひとつの光 ともしてくれた夢をつづけて とまどう私に言わないでほしい さよならだけはどうぞお願い 時間を止めていつまでも そばにいてほしい面影ゆれて ふりむけばそっとうつむき 去りゆく誰かはかなさゆえに いとおしい生きる喜び 教えてくれた明日をくださ...
  • 赤い運命

    赤い運命

    誰かが私を呼んでいる小さく淋しく そしてなつかしく生まれた時から この胸のどこかで知らない 声が聞こえてるこの広い空 あの流れ星いつか見たような 気がするのもうひとりの私が 何処かにいますもうひとりのあなたを 捜しています誰かが私を 見つめてる大きくやさしく そしてあたたかくどんなに泣いても 悲しみは私の中から 消えて...
  • 勇気りんりん

    勇気りんりん

    勇気(ゆうき)の鈴(すず)が りんりんりんふしぎな冒険(ぼうけん) るんるんるんアンパン しょくぱん カレーパンジャムバタチーズ だんだんだんルンルンかわいい おむすびまんゴシゴシみがくよ はみがきまんめだまが らんらん ばいきんまんそれいけ ぼくらの アンパンマン名犬(めいけん)チーズ わんわんわんきもちがわるいな ...
  • ふりふり

    ふりふり

    たぶん ふたりのシナリオは次のページが破れてるラストシーンの書きなおしあなた どう書くのハッピーエンドになる筈がにがい味付けしたものさ愛のヤマ場のその後をきみは どうするのだましたふり 信じたふり愛したふり 妬いてたふりやさしいふり つめたいふり激しいふり ふりふりふりで書けない真実にあなたと私私とあなたいま 心を迷わ...
  • 女友達へ

    女友達へ

    いつも二人して 待ち合わせた店でひとり飲んでると 夢のようだよ白むく姿の君は どこかの他人に見えたお嫁に行けよと あの日すすめたけどさ俺もあてなく 遠く行きたいよ旅ごころ君等 乗せた汽車 今頃どのあたりちびと呼んだ日が なつかしいよね仲間は今でもみんな 君との噂を信じ気遣う顔していたが これでいいのさ今夜誰かのもとで ...
  • 今日は想い出

    今日は想い出

    ひとり吹く口笛の消えゆくそのあたりもの言わず透けてゆく心のあれこれ何かをしのこして今日も終るその胸を支えてる君へのいとしさ腕ぐみをしてみればはてない空がある悲しみもとどめずに輝く夕焼け明日を思うから心迷うあてどない憧れのそこには想い出何かをしのこして今日も終るその胸を支えてる君へのいとしさ...
  • 春の朝

    春の朝

    白い朝もや くぐって走る夜明けの汽車は ふるさとへ私きめたわ このひとと苦労いっしょにしてみますいじっぱりな父が こわいけどあともどりできないと 誓う春の朝駅や街なみ 昔が残る小さな古い 城下町たとえだめだと 言われても嫁にもらうというあなたうまく話してねと 心では祈るように目をふせて 歩く春の朝庭の桜が はじけるよう...
  • 涙の中の悲しみよ

    涙の中の悲しみよ

    眠れよ 眠れ すみれの様に眠れよ 眠れ 瞳をとじて幼い少女の その頬の涙の中の悲しみよ眠れよ 眠れ すみれの様に眠れよ 眠れ すみれの様に眠れよ 眠れ ふるえるこころ優しい母の あの歌の夕やけ色の 悲しみよ眠れよ 眠れ すみれの様に幼い少女の その頬の涙の中の悲しみよ眠れよ 眠れ すみれの様に眠れよ 眠れ すみれの様に...
  • 水色の空へ

    水色の空へ

    ひとりぼっちは いつも淋しい窓に頬づえ 見つめる綿雲風よ言葉が わかるのならば遠い異国の 話をきかせて水色の広い空へ小鳥のように 飛べたならば悲しみを想い出にかえて涙から さよならができる唄をうたえば せつなくなるし長い手紙は 涙でにじむわ風よわたしの 髪をゆらしてどこへ帰るの 置きざりにして水色に澄んだ空もたそがれ時...
  • 心の旅人

    心の旅人

    夕やけ 麦笛 すすきの小径家路を急ぐ 子供たち遠くの山脈(やまなみ) ちぎれる汽笛幼い頃のわたしが そこに立っている愛する人が 隣りにいたら泣いてしまう 心のままにさよなら想い出 さよなら故郷(ふるさと)今わたしは 心の旅人北風 山びこ 小さな駅舎(えき)に足音残す 影法師見上げる夜空の 一番星に涙こらえて歌うの 母の...
  • この身がちぎれるほどに~Lovin' you is killin' me

    この身がちぎれるほどに~Lovin' you is killin' me

    泣きだしそう… あなたが好きになってすべてを投げすて 愛に走りたい燃えるままに 堕ちてゆけるなら踏みだす勇気 それだけなのにあなたの心に 閉じこめられたら他に何も 見えなくなるわ抱きしめられて 生まれ変わるのLovin' you is killin' meこの身がちぎれるほどに綺麗かしら… あなたのそばにいれば苦しくな...
  • とべない雀

    とべない雀

    追えば逃げてく あなたの空をとべない雀が 夜啼きしてます吐息からめて さえずる声は届かぬあなたを 探しています羽根を休める 場所もなく雨に打たれて 震えています恋しいよ 逢いたいよ帰らぬあなたは夢の中淋しいよ 切ないよ 枕を濡らして泣いてます見上げる空を はばたけなくてとべない雀は 痩せてゆきますくちばしさえも 愛が欲...
  • みちのく雪灯り

    みちのく雪灯り

    雪また雪にみちのくは暮れてわらべのはしゃぐ声帰りたいあの頃にかまくらのともしびは故郷の恋あかり夢あかり花くれないにくちびるを染めて恥じらう綿帽子帰りたいあのひとに嫁ぐ日を待ちわびた遠い日のぬくもりは今どこに風凍てついて哭く夜も春は心の中にいる帰りたいあの町に哀しみを埋めながら故郷に雪が降る夢が降る...
  • わたしは青空

    わたしは青空

    思いもよらない 別れの午後はありがとうも さよならも何ひとつ 言えずじまいふいに途切れる 人生だったらもっとやさしく すればよかった強いふりして こらえるあなたこんな ときぐらい声上げて 泣いたらいいやつれた頬を はさんだ両手名残のキスぐらい 気づいてよ青空祈りの言葉に 私はほどけて溶けてく青空あきらめきれない気持ちの...
  • もう一度…

    もう一度…

    頬杖をついて見下ろす ガラス細工の都会あかりスカイラウンジで週末は 語り明かした 夜更けまで誰よりも愛してた 満たされた日々あなたの他には 何も欲しくはなかったもう一度 時を戻せるのなら生まれ変わって やり直したいもう一度 熱く燃えてた日々へ連れて行って ひとつだけ もしも 願い叶うなら恋なんか たぶん出来ない 長いト...
  • ゆりかご

    ゆりかご

    淋しがり屋ね 私がいてもあなたは誰かに 優しさ求めていたわうたたねしてる あなたの背中ひざかけくるんで 涙ふいたあの日時間(とき)は過去を 美しく飾る笑いかける 想い出よあなたの腕 私だけの ゆりかご 今も好きだから……あなたがのぞむ 女は何かわかった気がする 別れの痛みを知って私を抱いて 好きかと聞いたあなたの心は ...
  • おまえの夢

    おまえの夢

    おんなの夢を こわす男に出会ってばかり 来たんだろう冷たい手だね 細い指先おれでよければ 抱いて眠ろう何にもやれない やれないけれどすきな様に 夢でも見なよ……だからもう 涙なんか捨てゝそっと眠れよ 夢はおまえのものさおまえのものさ淋しい夢が めぐる枯野にいつかは花も 開くだろうひきずる宿命(さだめ) うすい幸せ遠い昔...
  • おんなは灯り

    おんなは灯り

    くちびる ため息 おんなの匂い指先 手さぐり おまえの温(ぬく)み夢でみたみた おまえの胸に旅の淋しさ 埋ずめに行こうおれが船なら おまえは港いのち いのち いのち みたいな灯りがみえるえりあし ほつれ毛 おんなの背中別れの 思い出 おんなの涙流れ流れて 生きては来たが旅の寒さが 骨身にしみるおれの昔を 許してほしいそ...