• なかにし礼

    「636」
  • シンガーそは歌人

    シンガーそは歌人

    歌うために この世に 生まれてきた人がいる歌うことが生きることシンガー、シンガー、そは歌人悲しむ人をなぐさめ 涙する人とともに泣いて夢なき人に望みを 幸薄き人に幸を与え歌え、歌え、歌人の歌にわれも歌う丘の上で 孤独に 来る日もまた来る年も声のかぎり歌う人シンガー、シンガー、そは歌人望みも夢も失くして 絶望の淵をさまよう...
  • 愛のフィナーレ

    愛のフィナーレ

    恋の終わりは 涙じゃないのそれは想い出の はじまりなのよ知っていました 別れはくるとだからいいのよ いいわけなんか誰にも負けずに貴方を愛した 私なの今ではひたすら 貴方の幸せ祈るだけ恋は消えても 残る思い出指でかぞえて 私は生きる今日の冷たい 貴方の言葉聞いていません 私の耳はとてもやさしく 愛してくれたそんな貴方しか...
  • It's my life ~私の人生

    It's my life ~私の人生

    It's my lifeこれが私の 人生なのよ私だけの 作品誰にも描(か)けない 私の自画像It's my life It's my life裏切られ 傷ついて泣いたりしたけど傷つけた 思い出のないのが自慢泣いたあとも 心に持て太陽を!希望の光をIt's my lifeここであなたと 出会えたことで文句なしの 仕上がり...
  • 別れの朝

    別れの朝

    別れの朝 ふたりはさめた紅茶 のみほしさようならの くちづけわらいながら 交わした別れの朝 ふたりは白いドアを 開いて駅につづく 小径を何も言わず 歩いた言わないで なぐさめは涙をさそうから触れないで この指に心が 乱れるからやがて汽車は 出てゆき一人残る 私はちぎれるほど 手をふるあなたの目を 見ていた言わないで な...
  • すれちがい

    すれちがい

    好きなら 好きだと 言いなさい言わなきゃ なんにも 分からない出会ったばかりで いきなり好きとは 言い出しにくいそれよりひとまず ビールかなんかで 乾杯しよう女を 酔わせて どうするのあなたも 案外 古いのね出会ったばかりで いきなり好きよと 言われてみたい出会ったばかりで いきなり好きだと 言えないわけは本当の恋なら...
  • 恋の奴隷

    恋の奴隷

    あなたと逢った その日から恋の奴隷に なりましたあなたの膝に からみつく 小犬のようにだからいつも そばにおいてね邪魔しないから悪い時は どうぞぶってねあなた好みの あなた好みの女になりたいあなたを知った その日から恋の奴隷に なりました右と言われりゃ 右むいて とても幸せ影のように ついてゆくわ気にしないでね好きな時...
  • まつり

    まつり

    男は祭りを そうさかついで 生きてきた山の神 海の神今年も本当に ありがとう白い褌 ひきしめた裸若衆に 雪が舞う祭りだ 祭りだ 祭りだ 豊年祭り土の匂いの しみこんだ伜その手が 宝物男は祭りで そうさ男をみがくんだ山の神 海の神いのちを本当に ありがとう船に五色の 旗をたて海の男が 風を切る祭りだ 祭りだ 祭りだ 大漁...
  • 愛のフィナーレ

    愛のフィナーレ

    恋の終わりは 涙じゃないのそれは思い出の はじまりなのよ知っていました 別れは来るとだからいいのよ いいわけなんか誰にも負けずに 貴方を愛した私なの今ではひたすら 貴方の幸せ祈るだけ恋は消えても 残る思い出指でかぞえて 私は生きる思えばはかなく 短い月日の恋でしたくやんでないから 私は言えるのさよならを愛の思い出 貴方...
  • 愛のさざなみ

    愛のさざなみ

    この世に神様が 本当にいるならあなたに抱かれて 私は死にたいああ湖に 小舟がただひとつやさしくやさしく くちづけしてねくり返すくり返す さざ波のようにあなたが私を きらいになったら静かに静かに いなくなってほしいああ湖に 小舟がただひとつ別れを思うと 涙があふれるくり返すくり返す さざ波のようにどんなに遠くに 離れてい...
  • 石狩挽歌

    石狩挽歌

    海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると赤い筒袖(つっぽ)の ヤン衆がさわぐ雪に埋もれた 番屋の隅でわたしゃ夜通し 飯を炊くあれから ニシンはどこへ行ったやら破れた網は 問い刺し網か今じゃ浜辺で オンボロロオンボロボロロー沖を通るは 笠戸丸わたしゃ涙で ニシン曇りの 空を見る燃えろ篝火 朝里の浜に海は銀色 ニシンの色よソ...
  • 人形の家

    人形の家

    顔もみたくないほどあなたに嫌われるなんてとても信じられない愛が消えたいまもほこりにまみれた人形みたい愛されて捨てられて忘れられた部屋のかたすみ私はあなたに命をあずけたあれはかりそめの恋心のたわむれだなんてなぜか思いたくない胸がいたみすぎてほこりにまみれた人形みたい待ちわびて待ちわびて泣きぬれる部屋のかたすみ私はあなたに...
  • 別れの朝

    別れの朝

    別れの朝 ふたりはさめた紅茶 のみほしさようならの くちづけわらいながら 交わした別れの朝 ふたりは白いドアを 開いて駅につづく 小径を何も言わず 歩いた言わないで なぐさめは涙をさそうから触れないで この指に心が乱れるからやがて汽車は 出てゆき一人残る 私はちぎれるほど 手をふるあなたの目を 見ていた言わないで なぐ...
  • 恋の奴隷

    恋の奴隷

    あなたと逢った その日から恋の奴隷に なりましたあなたの膝に からみつく小犬のようにだからいつも そばにおいてね邪魔しないから悪い時は どうぞぶってねあなた好みの あなた好みの女になりたいあなたを知った その日から恋の奴隷に なりました右と言われりゃ 右むいてとても幸せ影のように ついてゆくわ気にしないでね好きな時に ...
  • 恋のフーガ

    恋のフーガ

    追いかけて 追いかけてすがりつきたいのあの人が消えてゆく 雨の曲り角幸せも 想い出も水に流したの小窓打つ 雨の音 ほほぬらす涙はじめから 結ばれない約束の あなたと私つかのまの たわむれとみんな あきらめて泣きながら はずしたの真珠の指輪をはじめから 結ばれない約束の あなたと私かえらない 面影を胸に抱きしめてくちづけ...
  • 時には娼婦のように

    時には娼婦のように

    時には娼婦のように 淫らな女になりな真赤な口紅つけて 黒い靴下をはいて大きく脚をひろげて 片眼をつぶってみせな人さし指で手まねき 私を誘っておくれバカバカしい人生よりバカバカしいひとときがうれしい ムーム ムーム……時には娼婦のようにたっぷり汗をながしな愛する私のために悲しむ私のために時には娼婦のように 下品な女になり...
  • グッド・バイ・マイ・ラブ

    グッド・バイ・マイ・ラブ

    グッバイ・マイ・ラブ この街角でグッバイ・マイ・ラブ 歩いてゆきましょうあなたは右に 私は左にふりむいたら負けよグッバイ・マイ・ラブ も一度抱いてグッバイ・マイ・ラブ 私の涙をあなたの頬で ふいているのよ泣きまねじゃないの忘れないわ あなたの声やさしい仕草 手のぬくもり忘れないわ くちづけのときそうよあなたの あなたの...
  • 花の時・愛の時

    花の時・愛の時

    君が部屋を出たあと ぼくはじっと動かないあたりにただよう 君の残り香を胸に吸い込み 酔いしれる君の弾いたギターの 細い弦は切れたまま読みかけの本は 投げだされたままそんなすべてがいとしい時には花のやさしさで つつんでみたいと思う時には愛のはげしさで 泣かせてみたいと思うまた逢えるのに 今すぐに逢いたくて切なくなる海の底...
  • 人形の家

    人形の家

    顔もみたくないほどあなたに嫌われるなんてとても信じられない愛が消えたいまもほこりにまみれた人形みたい愛されて捨てられて忘れられた部屋のかたすみ私はあなたに命をあずけたあれはかりそめの恋心のたわむれだなんてなぜか思いたくない胸がいたみすぎてほこりにまみれた人形みたい待ちわびて待ちわびて泣きぬれる部屋のかたすみ私はあなたに...
  • 雨がやんだら

    雨がやんだら

    雨がやんだら お別れなのね二人の思い出 水に流して二度と開けない 南の窓にブルーのカーテン 引きましょう濡れたコートで 濡れた体であなたは あなたは誰に誰に 逢いに行くのかしら雨がやんだら 私はひとりドアにもたれて 涙にむせぶ雨がやんだら 出て行くあなた冷たい靴音 耳に残してあなたがつくった インクのしみを花瓶をずらし...
  • 今日でお別れ

    今日でお別れ

    今日でお別れね もう逢えない涙を見せずに いたいけれど信じられないの その一言あの甘い言葉をささやいたあなたが突然さようなら 言えるなんて最後のタバコに 火をつけましょう曲ったネクタイ なおさせてねあなたの背広や 身のまわりにやさしく気を配る胸はずむ仕事はこれからどなたが するのかしら今日でお別れね もう逢えないあなた...