前田俊明
「1551」吾亦紅~移りゆく日々~
秋草の 淋しい花です人の目を ひくような派手さは何も ありませんでも せいいっぱいに 咲いてますあなたへの深い 思いをこめて吾亦紅 われもまた くれない吾亦紅 われもまた くれない朝霧が しずかに霽(は)れますぬれ色の くちびるの妖しさそっと 忍ばせていま 花ひとときの いのちですやるせない思い 閉じこめながら吾亦紅 ...阿武隈川情歌
はじめて会って 死ぬほど燃えた恋もさめたら 夢ですかあなただけよと 阿武隈川の水に流した 笹の舟せめて涙を 乗せてゆけ別れることが 倖せならば愛という字を 忘れたいつのる未練を 夜更けの宿に夢を残して ささら舞ゆれる思いが 溶けてゆく他人になれば 他人のままで遠くなります 何もかも思い切れずに 見返り橋をそっと渡れば ...ふるさと祭り唄
暁の 燃える大空 流れる雲に平田じゃんがら 芝桜祭り盛り上げ 心をいやす蓬田岳(よもぎだだけ)に 陽が昇りゃ明日(あした)へ届けと 菅不禰太鼓(すがふねだいこ)山間(やまあい)の 真夏(なつ)の夜空に 夢乗せてところ狭しと 打ちあがる町をいろどる 七色十色花火の里に はないちもんめきらめく宝は 浅川花火日暮れ時 紅蓮の...