• 前田俊明

    「1551」
  • 大衆演劇旅一座

    大衆演劇旅一座

    時の流れに 役者で生きて 親父ゆずりの 役者ばか清水の次郎長 国定忠治 人情芝居の 数々に貰う拍手の 有難さ夢も舞います 旅一座お客さんあっての役者冥利待ってました!大統領と 声をいただくと嬉しさが 心の中で弾けるんですよ他人(ひと)にゃ云えない 苦労を抱いて 生きてゆこうと それはそれ根っから惚れての 芝居の世界 き...
  • 南部蝉しぐれ(南部牛追唄入り)

    南部蝉しぐれ(南部牛追唄入り)

    南部 盛岡 雫石思えば遠い ふるさとよ夢がこぼれた 都会の谷間呼んでみたって 山彦ばかり弱音をはくな 強気になれよ酒に聞いてる 蝉しぐれ田舎なれども サーハーエー南部の国はサー西も東も サーハーエー金の山 コラサンサエー負けて泣くより 勝って泣け時節は来ると 風がいうあれをご覧よ 真っ赤な夕陽落ちてゆくのに まだ燃えて...
  • 忍野八海かくれ里

    忍野八海かくれ里

    初めての旅だから とても嬉しいの一緒にいられる そのことが茅葺(かやぶ)き民家と 鏡のような水面(みなも)に映った 逆さ富士忍野八海…風もやさしい かくれ里悲しみも微笑みも ともに分かちあうあなたの他には 愛せない幼いむかしに 戻ったようにこころが和むわ 水車小屋忍野八海…肩に甘える かくれ里誰からも許されて いつか幸...
  • 花をおまえに

    花をおまえに

    空に浮かんだ 小さな雲は虹を引き寄せ 流れゆく同じ名前(みょうじ)に なれないけれど黙って後から ついて来るやがて大きく 咲かせた花に倖せのせて おまえに送る雨に濡れてる 小さな肩にそっと差し出す 蛇の目傘苦労つづきの 人生だけどいつかは実のなる 時を待つやがて大きく 咲かせた花に倖せのせて おまえに送る冬に押される ...
  • 築地川

    築地川

    万年橋から 覗(のぞ)いても涙を流す 川がない何処へ行ったの 築地川女ごころの 悲しさを捨てにきたのに 捨てにきたのにああ… ただひとりこの世に尽くして 棄てられてふりむく人も 今はないどこか似ている 築地川恋の女の 下町に夢を浮かべて 夢を浮かべてああ… 来たものを潮の香まじりの 川風を呼んでも昨日は 帰らないせめて...
  • めおと路

    めおと路

    ふたつの命 ひとつに重ね生きるみちづれ あなたと決めた苦労分けあい いたわりあって夢を見たいね 夢を見たいね これからもふたりで生きたい めおと路茨(いばら)の道も 辛くはないわなぜか楽しい 思い出ばかり派手な暮らしは できないけれど声をかけあい 声をかけあい これからもふたりで生きたい めおと路こころの絆 見えないけ...
  • 夜泣き鳥

    夜泣き鳥

    雨の降る夜(よる)は さみしくて涙をおちょこに そそいで飲むわ二度と逢えない 人なのとそっとこころに 言い聞かすそれでも…あいたい…涙がほろり わたし 夜泣き鳥すきま風が吹く 居酒屋にあなたの名前の ボトルが残る一人ぼっちは 慣れっこと少し笑って みるけれどうなじが…寒くて…涙がほろり わたし 夜泣き鳥夢に流された 女...
  • 淡墨桜

    淡墨桜

    明日のゆくえが 見えなくたってついてゆきたい ひそやかに花の命を 惜しむよにそっといたわる 仕草にもあなたの愛が あふれます夢を重ねる 淡墨桜冬の寒さに 凍てつく蕾愛が宿れば うす紅に抱いてください この世では叶うことない 隠れ恋あなたの胸で 咲かせたい花は儚い 淡墨桜白く花びら 色づけながらなんで染めゆく 桜花春を待...
  • とりあえずビール

    とりあえずビール

    何をイライラ 川端やなぎ腹の立つのも わかるけどがんじがらめの 世の中は思った通りに なりゃしない酒だ酒だよ とりあえずビールだ! ビールだ! ビールだよ!愚痴も涙も 吹き飛ばしヨヨイのヨイで 行こうじゃないか何をメソメソ 裏町すずめ男・女の 人の世で惚れたはれたは 付きものでたまには逃げてく 恋もある酒だ酒だよ とり...
  • みちづれの花

    みちづれの花

    あなたに逢えて 幸せですと照れてるその眸(め)に 惚れたのさ無口で不器用な この俺に心底尽くして くれる奴おまえはそうさ あゝそうさおまえはみちづれの花たまにはあなた 酔いたいですと酌する目許(めもと)の 色っぽさ世間に負けそな そんな夜は庇(かば)ってささえて くれた奴おまえはそうさ あゝそうさおまえはみちづれの花ふ...
  • 男意気

    男意気

    負けて 拗(す)ねるなよ世間 怨(うら)むなよそうさそうだよ 男じゃないかここが我慢の のぼり坂破れ障子を カラリと開けて満月(つき)を仰いで ちゃわん酒女 泣かすなよ未練 残すなよいいさいいのさ 男じゃないか胸におさめた 恋ひとつ浮き世木枯し 身にしむ夜は酔って借りたい 膝まくら夢を 捨てるなよ命 惜しむなよそうさそ...
  • 望郷エトランゼ

    望郷エトランゼ

    霧ににじんだ 異国の町の灯りが淋しい ここは田舎町酒場の隅で 飲む酒に浮かぶお前の 可愛い笑顔あゝ風がむせび泣く望郷エトランゼ別れないでと 涙をためて後追うお前の 声に眼がさめるホテルの窓を 叩く雨つのる想いを 絶ち切るようにあゝ夢のいたずらか望郷エトランゼひとりさまよう 異国の果てを忘れておくれよ 俺のことなんかお前...
  • 有明海

    有明海

    流せなかった 幾千粒のなみだは海に 捨ててきた胸にのこった 傷あとは逃げずに生きた 証だろ有明海に 陽が沈むこころの闇を しずかに照らし何も語らず 教えてくれた親父の背中 思いだす攻めて勝つのは 運の良さ守って勝つが 強さだと有明海に 星が舞う孤独を友に 夜空を見れば鉛色した 波間に一羽カモメの白さ 君に似てたった一つ...
  • 海鳴り慕情

    海鳴り慕情

    千切った手紙 舞い散るようにカモメは群れて 飛んでゆく俺がおまえに してやれたのは別れを告げる ことだけさすがりつくよな海鳴りが 海鳴りが旅路の果てに ついてくる群青色(ぐんじょういろ)の 荒ぶる海に背中を向けて 汽車に乗る捨てるしかない 大事な女(ひと)に出逢ったさだめ 恨むだけふいに黙った海鳴りに 海鳴りに男の疵(...
  • 雨の木次線

    雨の木次線

    あなた忘れる はずなのになぜか面影 追いかける雨の木次よ 神話の里よ滝の瀬音を 聞きながらみれん飲み干す 旅の宿いつかあなたと 来るはずの横田 亀嵩(かめだけ) 三井野原(みいのはら)雨の木次よ はぐれて一羽越えて行くのか あの峰を濡れた翼じゃ 重たかろ墨絵ぼかしの 山峡(やまかい)の季節移ろう 無人駅雨の木次よ 水面...
  • お龍恋唄

    お龍恋唄

    京都はいまごろ 雪ふる頃かあなたは大義に 身をすてるあの日歩いた 祇園の小路(こみち)逢いたくて 逢いたくてあゝ横須賀は…心が揺れて 夜明けです今でも聞える 維新の声がお龍はあなたの 女ですひとりぼっちよ これから先は淋しくて 淋しくてあゝ横須賀は…涙で濡れて 夜明けです月琴弾(はじ)けば 浜木綿(はまゆう)かおりあな...
  • 砂の橋

    砂の橋

    恋をなくした 女にとってこの世は涙の 流れ川赤い絆の 細糸を信じていたけれど…あなたの愛に渡れないひとり 砂の橋人眼しのんで 噂をさけて歩いたあの日の ふたり傘触れたぬくもり やさしさはこの手に残るのに…想い出さえも風になるひとり 砂の橋水の行(ゆ)くえと いのちの恋はふたたび元には 戻れないそばで暮らせる 倖(しあわ...
  • 別れの雨音

    別れの雨音

    雨があがるまで 傍(そば)にいさせて明日(あした)から逢えない あなただからいつもと同じ コロンの香り最後だと思えば 涙でそうよこの部屋をでたら その腕で今度は誰を 愛するつもり責めることさえも 今は忘れあなたの冷(さ)めた 横顔をみてる雨があがったら 他人同士ね街角で逢っても 知らぬ素振(そぶ)りあなた窓辺で 雨音(...
  • 越佐海峡~恋情話

    越佐海峡~恋情話

    女恋すりゃ 千里も一里逢いに行きたや 今すぐに死ぬも生きるも 一緒と言ったあなたの心が 道しるべ越佐海峡佐渡は四十九里 波の果て燃える篝火 鬼太鼓(おんでこ)おどり胸に灯した 夢あかり忘れられない 想い出乗せて今夜も漕ぎ出す たらい舟越佐海峡月も凍える 小木港(おぎみなと)啼いているのは 鴎か風かいいえ私の こがれ泣き...
  • 大阪ブギウギ

    大阪ブギウギ

    あんな男は くれてやるうちは泣かへん 負けへんで七色ネオンが 道頓堀の川面で揺れてる 踊ってる大阪ブギウギ ブギウギ歌えば明日(あした)は明日(あした)の 風が吹く桜(はな)は散っても 何度も咲いて恋も咲く咲く 夢も咲く咲く ブギウギ 大阪ブギウギこんな女は おらへんで後で泣くのは あんたやで言い寄る男は 掃くほどいて...