• 岡千秋

    「1197」
  • 日本一やで

    日本一やで

    惚れたハレたは 蚊帳の外いなけりゃ淋しい 女房どの右目つぶった それだけじゃ足りずにつぶった 左目で許す器量は 許す器量は 日本一やでこれが俺らの カミさんや口じゃ女にゃ かなわない相手が娘じゃ 尚更だだけどやっぱり 親子だな生意気放題 その後で見せる笑顔は 見せる笑顔は 日本一やでそうさ俺らの 宝物安い酒でも 肴でも...
  • 春待ちしぐれ

    春待ちしぐれ

    これから先の 人生すべて俺にあずけて みないかなんて…外は遣らずの 春待ちしぐれこんな私で こんな私でいいですか何にも言えずに 涙があふれ思わずむせんだ あなたのお酒あきらめかけた 倖わせなのにまるで出逢いは ドラマのようね…胸に沁みます 春待ちしぐれこんな私で こんな私でいいですか過去ならたっぷり 俺にもあると私を気...
  • ふるさと山河

    ふるさと山河

    花よ 鳥よ 青い空根雪(ねゆき)残した 北の春友よ 友よ… 男なら母の大地の 峠(とうげ)を越えてでっかくなれと 笑って泣いた奥羽山脈(おううさんみゃく) ふるさと山河愚痴(ぐち)も 恋も 泣き言も聞いてくれたよ この山々(やま)が友よ 友よ… ありがとう帰るところが お前にゃあると背中を押して 勇気をくれた奥羽山脈 ...
  • 星空のむこう側

    星空のむこう側

    星を見上げれば 笑顔が見える僕のこの胸を 優しく照らす両手に溢れる この想い消えずに届いて いるだろうか君が君が君が 好きだよ ずっと…星を見上げれば 笑顔が見える街に灯(ひ)がともる 景色を二人時間(とき)を止めたように 見つめていたね「灯りの数だけ 人生があるのね」寄り添い あの日言った君の君の君の 横顔 綺麗…夢...
  • 憂愁海峡

    憂愁海峡

    ひと月待てれば ふた月待てるつらい言いわけ 泣くばかり逢いたいよ あの人に波よ 風よ 伝えてよ愛だけが 命なの…憂愁海峡俺だと思えと この簪(かんざし)をそっとわたしに 握らせたその声が 離れない港 夕陽 しずむ夢愛だけが 命なの…憂愁海峡何度も恋など 出来ない女せめてカモメよ 伝えてよ波止場にも 春は来る暗い 遠い ...
  • 雪国恋人形

    雪国恋人形

    藍染めぼかしの 雪のれん加賀友禅の 衿に降る冬の金沢… おんながひとり夢にさまよう 恋人形汚(けが)れを知らぬ 花の我が身は愛しい人と あぁ咲くいのち日めくり暦は 春なのにこおろぎ橋は ぼたん雪冬の金沢… おんながひとり夢もおぼろな 恋人形一途に燃える 片恋(こい)の灯りがなみだの宿で あぁ細くなる紅がら格子に 九十九...
  • カーテンコール

    カーテンコール

    二度目のブザーが 舞台に響き時はひととき 静かに止まる幕開け前の 静けさは何年経っても 怖いまま思い出すのは 十六の春雪解け間近の エアポート見送る人の涙に 手を振った煌(きら)めくライトに 照らされて今日もあなたに あなたに愛を歌ってる憧れ抱いた 少女はやがて都会の冷たさ 切なさ知った寄り添う人の ぬくもりがそれでも...
  • 京都の町からもう一度

    京都の町からもう一度

    愛したことも 憎んだことも水に流した 高瀬川あの日の淡雪 花吹雪ほんとに 色々あったけど…きっときっと今度は 倖せに京都の町からもう一度 もう一度初めてなのに 懐かしかったひとり歩きの 天龍寺あと振り向くなと 鐘が鳴るほんとに 色々あったけど…生まれ 生まれ変れた 気がするわ京都の町からもう一度 もう一度涙をこらえ 毘...
  • 哀しいピエロ

    哀しいピエロ

    ひとつふたつと 夜の中街のネオンが 消える来ない電話を 握りしめ 待っているのよいけない男だと 浮気な男だと知っていても私 あぁ…バカよね最終電車なら まだ間に合うけれどあの人が来そうで 哀しいピエロきっと今頃 温かい部屋のベッドで 寝てるとうに私の ことなんて 忘れているわ嫌いになりたくて 嫌いになれなくてだけどとて...
  • 夕時雨

    夕時雨

    泣いたら別れが つらいから涙こらえて 雨の中愛しても 明日がない そんな二人でも折れるほど 軋(きし)むほど 夢を抱きしめたこぼれる溜め息… 夕時雨最初にこの世で 逢えたなら違う暮らしが あったのか身勝手な 恋でいい いっそ二人して身を焦がし 燃え尽くす そんな夢も見た未練を叩くか… 夕時雨そろそろ行かなきゃ きりがな...
  • 浮き世舟

    浮き世舟

    望みを捨てずに 生きてたらいい日が来ますね 二人にも苦労せせらぎ この世川生きて行きます はぐれぬように心ひとつの 浮き世舟世間を上手に 渡れないよく似たあなたと 私です曲がりくねった なみだ川生きて行きます 後ろを向かずどこへ流れる 浮き世舟あなたの隣に いるだけで心が安らぐ 路地の裏通うぬくもり 情け川生きて行きま...
  • 女の涙雨

    女の涙雨

    傘も差さずに 雨の中消え行くあなたの 後ろ影ふたり暮らした 三年は二度と返らぬ 夢ですか冷たく降ります 女の涙雨理由(わけ)もおしえて もらえずにあなたと別れる 哀しさよやっと見つけた 幸せをどうぞ返して 取らないで淋しく降ります 女の涙雨泣いて見送る 恋ならば会わなきゃ良かった はじめからあなたの名前 叫んでも雨のし...
  • おんな紅

    おんな紅

    逢えない夜は 淋しくて赤い小指の 爪をかむ何度も 何度も 別れると何度も 何度も 決めたのにつらい噂に 脅(おび)えてもあなたを待って 暮らしたいあなたと暮らす 幸せを胸のどこかで 待ちわびる何度も 何度も 夢をみて何度も 何度も あきらめてずるい人だと わかってもあなたを今は 失くせない窓打つ風に あなたかと揺れる心...
  • ミッドナイト・グラス

    ミッドナイト・グラス

    もしかして今夜は あなたに逢えるそんな気がしていた 小さな酒場肩を並べて二人カウンター 揺れるジンソーダキャンドルの灯りの ぬくもりがそっとふたりを包む 夜の街一人きり静かに 飲んでるあなた見るたびにため息 こぼれておちるきっと運命かしら真夜中の こんな巡り会いもう少しあなたを 知りたくて交わす夜更けのグラス 恋の夜あ...
  • 雪ごもり

    雪ごもり

    小雪が肩まで 降りかかるやさしく ああ 払って くれた人それが最後の 恋でした冬の駅あの日ふるさと 捨てられずいまも 純な心で 雪ごもりいつかは帰って くれますかさみしく ああ 列車が 連れてった春が来ないの あの日からいつまでも花が咲いても 笑えずにいまも 消えぬ面影 雪ごもり雪解けせせらぎ 水の音あなたの ああ 耳...
  • あぁ…しょっぱいなぁ

    あぁ…しょっぱいなぁ

    生まれた時から 両の手に当たりクジだけ 握ってたバカがつくほど 世間を知らずコロリ転げて この様(ざま)だ片手に残った はずれクジあぁ…しょっぱいなぁ初めてもらった 給料は親に渡すと 決めていた決めたつもりが 世間に浮かれフッと気がつきゃ 丸裸約束破りの 鴨とネギあぁ…しょっぱいなぁ可愛いあの娘に 好きだよと言ってみせ...
  • なごみ小路で…~2023年バージョン~

    なごみ小路で…~2023年バージョン~

    泣いちゃ男が すたる夜はそうさ深酒 したくなる右から一(ひい)、二(ふう)… 三軒目涙代わりの 浮き世の水で酔いたいネ 酔いたいネやっぱり 酔いたいネ凍(しば)れた心と 胃ぶくろにゃ馴染みの灯りが ああ あったかい暖簾ヒラリと くぐったら毎度お馴染み 顔馴染み焼酎五、六… 七杯目トバに枝豆 演歌がひとつ嬉しいネ 嬉しい...
  • 恋愛シネマ

    恋愛シネマ

    夜の帳が降りれば恋愛シネマの始まりさネオンサインに誘われて並木柳が浮かれだす飲んでフワリ 酔ってユラリ薔薇は夜匂うここじゃみんな ただのオンナ 朝まで踊ろうよここじゃみんな ただのオトコ 夜通し踊ろうよいつも無口な男が恋愛シネマじゃ立役者ジンのロックを彼女にも洒落た台詞がお似合いさ飲んでフワリ 酔ってユラリ月はまだ高い...
  • 愛する子へのメッセージ

    愛する子へのメッセージ

    あなたの声が 嬉しくて涙が一筋 伝うほほ注ぐ愛の 深さと意味に右も左も 分からずに人生預けて 生きてきた若さと夢が 溢れてたどの子も皆(わたし)の 宝物注ぐ愛の 行方に迷い悩み重さに 涙してそれでも向き合い 生きている我が子よ道に 迷ったらしっかり向き合い 逃げないで壁を越えて 進んで欲しい強く優しく たくましくいつで...
  • 父と母

    父と母

    指さす峠の ふるさとに一人で父さん 住んでいた時どき 心が 旅をする今ならあなたの 親ごころしみじみ心に 届きます指先向こうの あの道は想い出積み木と 絆坂時どき 心が 旅をする雲間に浮かんだ 母さんのあったか笑顔に 手を伸ばす茅ぶき屋根の あの家に野の花一輪 咲いていた時どき 心が 旅をする今でもあなたに 会えそうで...