• 三木たかし

    「751」
  • 若き獅子たち

    若き獅子たち

    太陽に向かい 歩いてるかぎり影を踏むことはない そう信じて生きているあなたにもそれを わからせたいけど今は何にも告げず ただほほえみのこすだけ甘いくちづけだけに おぼれそうな今ぼくはふりきって さらばあなた風よなぶるな 獅子のたて髪を涙をかざれない時であれば闇よかくすな 獅子のたて髪を若さを誇らしく思う時に太陽が昇り ...
  • シャム猫を抱いて

    シャム猫を抱いて

    ララララララララ…バラ色の夜は ジャム猫を抱きしめてひとり 待つのねララララララララ…ララララララララ…まだ来ないあなた シャム猫に涙ぐむわけを 話すのララララララララ…...
  • NE-KO

    NE-KO

    ミャーン ミャーン 泣いてすり寄ってくるあんたはいいね あたしがいるからミャーン ミャーンそれでも悲しいこともあろう誰かに 恋した こともあろう猫に生まれりゃ 猫の人生不幸もあれば 幸福(しあわせ)も淋しいね 逢いたいねふたりを捨てた あの人に淋しいね 逢いたいねふたりを捨てた あの人にミャーン ミャーン 泣いて心配し...
  • 遣らずの雨

    遣らずの雨

    元気で暮らせよなんて 優しい言葉言って欲しくなかったわあなたへの想いをそれじゃたち切る力も 弱まるわ差し出した傘も 傘も受けとらず雨の中へと消えた人見送れば もう小さな影ばかり私も濡れる やらずの雨幸せ掴めぬように 生まれて来たと飲んであなたは笑ってた二人して探してみれば見つけることも 出来たはずその胸に泣いて 泣いて...
  • つぐない

    つぐない

    窓に西陽があたる部屋はいつもあなたの匂いがするわひとり暮らせば想い出すから壁の傷も残したままおいてゆくわ愛をつぐなえば別れになるけどこんな女でも忘れないでね優しすぎたのあなた子供みたいなあなたあすは他人同士になるけれど心残りはあなたのこと少し煙草もひかえめにして過去に縛られ暮らすことよりわたしよりも可愛い人探すことよ愛...
  • 想い出迷子

    想い出迷子

    愛に溺れて あなたに疲れ生きることにも ため息ついてひとり口紅 ふきとるだけの生き方だけなら 淋しいこんな夜には 少しお酒で泪の相手 しましょうそしてぬけがらパジャマ あなたのかわりに時はあしたを連れてくるけど過去のどこかで迷子になってる夢のつづきを 誰かに見ても若くないから あしたが恐い綺麗ごとなら 愛するだけで本当...
  • さくらの花よ泣きなさい

    さくらの花よ泣きなさい

    逢いたくて眸(め)を閉じて この胸の寂しさを人は誰も幼いと きっと笑うだろう心まで嘘をつき また人を傷つけて生きることの恥ずかしさ 自分だけに問えばさくらの花よ 泣きなさいそんなに誰かが 恋しいならばさくらの花よ 泣きなさい隣りでボクも 泣いてあげるからこの慕(おも)い秘めたまま さよならが出来るなら時はすべて灰色に ...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮し してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに嫌われたなら明日(あした)という日 失くしてしまう...
  • 夜桜お七

    夜桜お七

    赤い鼻緒がぷつりと切れたすげてくれる手ありゃしない置いてけ堀をけとばして駆けだす指に血がにじむさくら さくら いつまで待っても来ぬひとと死んだひととは おなじことさくら さくら はな吹雪燃えて燃やした肌より白い花浴びてわたしは 夜桜お七さくら さくら 弥生の空にさくら さくら はな吹雪口紅をつけてティッシュをくわえたら...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通のくらし してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに嫌われたなら明日(あした)という日 失してしまう...
  • つんつん津軽

    つんつん津軽

    つんつん津軽のよ カモメの水兵さん伝えておくれよ あんああんあんあんああんあん あの人に林檎の花が 咲いたよな風に涙が 散ったよな逢いたいな 逢いたいよ津軽恋唄 じょんがら岬つんつん津軽のよ ポンポン船乗りさん届けておくれよ あんああんあんあんああんあん あの人に夜なべでセーター 編んだよなそっと手紙を 入れたよな逢い...
  • 豊後水道

    豊後水道

    背のびした 恋破れなぐさめる人もなく信じていたのにあなたはもう来ないやせた女の旅路にはやさし過ぎるわ春の海こぼれ散る紅椿流れにひきこんで何を急ぐか 豊後水道この海が 銀河なら逢(お)う瀬もあるけれど近くて遥かねあなたと私には岬巡ればまた入江人の情(なさけ)に出会えそう辛口の地の酒を海辺の宿で飲み何を歌うか 豊後水道爪の...
  • つぐない

    つぐない

    窓に西陽があたる部屋はいつもあなたの 匂いがするわひとり暮らせば 想い出すから壁の傷も 残したまま おいてゆくわ愛をつぐなえば 別れになるけどこんな女でも 忘れないでね優しすぎたの あなた子供みたいな あなたあすは他人同志に なるけれど心残りは あなたのこと少し煙草も ひかえめにして過去に縛られ 暮らすことよりわたしよ...
  • 心の瞳

    心の瞳

    心の瞳で 君を見つめれば愛すること それが どんなことだか わかりかけてきた言葉で言えない 胸の暖かさ遠まわりをしてた 人生だけど君だけが いまでは愛のすべて 時の歩みいつもそばで わかち合えるたとえ あしたが 少しずつ見えてきてもそれは生きてきた 足跡があるからさいつか若さを失くしても 心だけは決して変わらない 絆で...
  • 風の盆恋歌

    風の盆恋歌

    蚊帳の中から 花を見る咲いてはかない 酔芙蓉若い日の 美しい私を抱いて ほしかったしのび逢う恋 風の盆私あなたの 腕の中跳ねてはじけて 鮎になるこの命 ほしいならいつでも死んで みせますわ夜に泣いてる 三味の音生きて添えない 二人なら旅に出ましょう 幻の遅すぎた 恋だから命をかけて くつがえすおわら恋唄 道連れに...
  • つぐない

    つぐない

    窓に西陽があたる部屋はいつもあなたの 匂いがするわひとり暮らせば 想い出すから壁の傷も 残したまま おいてゆくわ愛をつぐなえば 別れになるけどこんな女でも 忘れないでね優しすぎたの あなた子供みたいな あなたあすは他人同志になるけれど心残りは あなたのこと少し煙草も ひかえめにして過去に縛られ 暮らすことよりわたしより...
  • ラストシーン

    ラストシーン

    何年でも待つよと いったらあなたはさびしく 微笑みながらそんなことをしたら 不幸になるわ忘れた方が いいというありがとう しあわせだったわ一緒に歩けなくって ごめんなさいあたたかい 春の陽ざしの中で熱があるように ぼくはふるえていたもう恋などしないと いったらあなたは馬鹿ねと つぶやきながらそんなことを いって困らせな...
  • 別れの予感

    別れの予感

    泣きだしてしまいそう 痛いほど好きだからどこへも行かないで 息を止めてそばにいて身体からこの心 取り出してくれるならあなたに見せたいの この胸の想いを教えて 悲しくなるその理由(わけ)あなたに触れていても信じること それだけだから海よりも まだ深く空よりも まだ青くあなたをこれ以上 愛するなんてわたしには出来ないもう少...
  • 思秋期

    思秋期

    足音もなく 行き過ぎた季節を ひとり見送ってはらはら涙あふれる 私十八無口だけれど あたたかい心を持った あのひとの別れの言葉抱きしめ やがて十九に心ゆれる 秋になって 涙もろい私青春はこわれもの 愛しても傷つき青春は忘れもの 過ぎてから気がつくふとしたことで はじめてのくちづけをした あのひとはごめんといった それっ...
  • 能登半島

    能登半島

    夜明け間近か 北の海は波も荒く心細い旅の女 泣かせるようほつれ髪(がみ)を指に巻いて ためいきつき通り過ぎる景色ばかり 見つめていた十九なかばの恋知らず十九なかばで恋を知りあなた あなたたずねて 行(ゆ)く旅は夏から秋への 能登半島ここにいると 旅の葉書もらった時胸の奥で何か急に はじけたよう一夜(いちや)だけの旅の仕...