• 三木たかし

    「751」
  • 終りなき旅

    終りなき旅

    めざめたら私は 横になっていた歩きつかれて 傷ついたらしい長い時間を 眠っていたようだいのちが ふたたび よみがえって来たありがとう 私を 見守ってくれた人一夜の宿を 与えてくれた人今また新しく私は旅立つ うずく傷を抱いて私はまた歌う 顔に笑みをうかべて苦しくとも 悲しくとも終わりなきこの旅を歌で つらぬかん神様が私の...
  • 想いで迷子

    想いで迷子

    愛に溺れて あなたに疲れ生きることにも ため息ついてひとり口紅 ふきとるだけの生き方だけなら 淋しいこんな夜には 少しお酒で涙の相手しましょうそしてぬけがらパジャマあなたのかわりに時はあしたを連れてくるけど過去のどこかで迷子になってる夢のつづきを 誰かに見ても若くないから あしたが恐い綺麗ごとなら 愛するだけで本当は何...
  • 遣らずの雨

    遣らずの雨

    元気で暮らせよなんて 優しい言葉言って欲しくなかったわあなたへの想いを それじゃたち切る力も 弱まるわ差し出した傘も 傘も受けとらず雨の中へと消えた人見送れば もう小さな影ばかり私も濡れる 遣(や)らずの雨幸せ掴めぬように 生まれて来たと飲んであなたは笑ってた二人して探してみれば見つけることも 出来たはずその胸に泣いて...
  • ねがい

    ねがい

    愛されていたと解る失くして気づく幸せともに暮らしたあの日々が遥かにまぼろしのようせめて今は 願うだけよそう あなたの人生が…大きなぬくもりに抱かれているように愛の…陽射しの中で…愛の…陽射しの中で…あやまちが許すならばあの日に戻りあなたに渡し損ねたぬくもりを残らず手渡すけれど元気ですか 届きますかもう…いいのよ忘れても...
  • 思秋期

    思秋期

    足音もなく 行き過ぎた季節をひとり見送ってはらはら涙あふれる 私十八無口だけどあたたかい心を持ったあのひとの別れの言葉抱きしめ やがて十九に心ゆれる秋になって 涙もろい私青春はこわれもの 愛しても傷つき青春は忘れもの 過ぎてから気がつくふとしたことではじめてのくちづけをしたあのひとはごめんといったそれっきり 声もかけな...
  • 火の国へ

    火の国へ

    あなたなしでも 生きられるそんな女に なりたいと熱い想いの 火の国へ生れ変りに 参ります東京駅から 西へ向け泣かぬ女の泣かぬ女の ひとり旅雨の降る日は しのび逢いそれが似合いの 恋なんて甘く見えても 真実は若い私を やせさせた三年三月は 重過ぎてとても背負ってとても背負って 行けません肥後の火の山 阿蘇の山私むかえて ...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮らし してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに 嫌われたなら明日という日 失くしてしまうわ約束...
  • 心の瞳

    心の瞳

    心の瞳で 君を見つめれば愛すること それがどんな事だか わかりかけてきた言葉で言えない 胸の暖かさ遠回りをしてた 人生だけど 君だけが いまでは愛のすべて 時の歩み いつもそばで わかち合えるたとえ明日が 少しずつ 見えてきてもそれは生きてきた 足あとがあるからさいつか若さを 失くしても 心だけは決して変わらない絆で ...
  • 津軽海峡冬景色

    津軽海峡冬景色

    上野発の夜行列車 おりた時から青森駅は雪の中北へ帰る人の群れは 誰も無口で海鳴りだけをきいている私もひとり 連絡船に乗りこごえそうな鴎見つめ泣いていましたああ 津軽海峡冬景色ごらんあれが竜飛(たっぴ)岬 北のはずれと見知らぬ人が指をさす息でくもる窓のガラス ふいてみたけどはるかにかすみ見えるだけさよならあなた 私は帰り...
  • 忘れないわ

    忘れないわ

    忘れないわ あなたを別れたあとも 胸に生きるわもしも ふたたび 恋をしてもあなたに似てる ひとでしょう忘れないわI'll Never Forget You愛したひとよ 忘れないわ忘れないわ いつまでも初めての恋 心に抱くわたとえひとときの 喜びでも愛してくれた あなただから忘れないわI'll Never Forget ...
  • 心の瞳

    心の瞳

    心の瞳で 君を見つめれば愛すること それがどんなことだか わかりかけてきた言葉で言えない 胸の暖かさ遠まわりをしてた 人生だけど君だけが いまでは愛のすべて 時の歩みいつも そばで わかち合えるたとえ あしたが少しずつ 見えてきてもそれは 生きてきた足あとが あるからさいつか 若さを失くしても 心だけは決して 変らない...
  • 十三夜月

    十三夜月

    女は誰でも 胸の中忘れぬ 人がいる窓辺にさしこむ 月影になおさら 恋しさつのる淋しさが肩を抱く 独りの止まり木で飲むほど未練が グラスに揺れる見上げる夜空に 面影重ねる十三夜月(じゅうさんや)焦がれる女の やわ肌をその手で 抱きしめて逢いたさ暴れる こんな夜は帯さえ はじけてしまうくれなゐの月の船 あの人連れて来て宿命...
  • 思秋期

    思秋期

    足音もなく 行き過ぎた季節を ひとり見送ってはらはら涙あふれる 私十八無口だけれど あたたかい心を持った あのひとの別れの言葉 抱きしめ やがて十九に心ゆれる 秋になって 涙もろい私青春はこわれもの 愛しても傷つき青春は忘れもの 過ぎてから気がつくふとしたことで はじめてのくちづけをした あのひとはごめんといった それ...
  • 時の流れに身をまかせ ~パート2~

    時の流れに身をまかせ ~パート2~

    あなたのことは 忘れはしない今のわたしは 倖せだけれど若いあの頃 想いだすたび心の隅が 切なくなるの時の流れに 身をまかせあなたと同じ この空ちがった人生 歩いて逢えることも ないけれどせめてお願い 忘れないでね遠いさよならを していてもあなたもきっと どこかの街で愛する人と 暮らしていますか元気でいれば それだけでい...
  • もしも明日が

    もしも明日が

    もしも あしたが晴れならば愛する人よ あの場所でもしも あしたが雨ならば愛する人よ そばにいて今日の日よ さようなら夢で逢いましょうそして 心の窓辺に灯ともしましょうもしも あしたが風ならば愛する人よ 呼びにきてもしも 季節が変わったら愛する人よ あの歌をもしも 手紙を書いたなら愛する人よ 逢いにきて今日の日を 想い出...
  • 愛人

    愛人

    あなたが好きだから それでいいのよたとえ一緒に 街を 歩けなくてもこの部屋にいつも 帰ってくれたらわたしは待つ身の 女でいいの尽くして 泣きぬれて そして愛されて時がふたりを 離さぬように見つめて 寄りそって そして抱きしめてこのまま あなたの胸で暮らしたいめぐり逢い少しだけ 遅いだけなの何も言わずいてね わかっている...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしもあなたと 逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮らし してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしもあなたに 嫌われたなら明日という日 失くしてしまうわ約束な...
  • ボタンを外せ

    ボタンを外せ

    鍵をあけた ドアを開く あなたの靴音さよならもいわないで 帰るつもりか背中向けた 煙草すった 真赤な朝焼け行くなともいわないで 帰すつもりか走り寄る 肩を抱く ふり向かせる抱きしめる くちづける 涙ぐませる心にボタンをかけたままで男と女は愛せないボタンを外せ ボタンを外せ ボタンを外せ心を見せろドアの外に 靴が残る 廊...
  • 北の螢

    北の螢

    山が泣く 風が泣く少し遅れて 雪が泣く女 いつ泣く 灯影(ほかげ)が揺れて白い躰(からだ)がとける頃もしも 私が死んだなら胸の乳房をつき破り赤い螢が翔(と)ぶでしょうホーホー 螢 翔んで行け恋しい男の胸へ行けホーホー 螢 翔んで行け怨(うら)みを忘れて 燃えて行け雪が舞う 鳥が舞う一つはぐれて 夢が舞う女 いつ舞う 思...
  • 夕月

    夕月

    おしえてほしいの 涙のわけを見るもののすべてが 悲しく見えるの夕月うたう 恋の終りを今でもあなたを 愛しているのにおしえてほしいの 私の罪を許されるものなら あやまりたいの夕月さえて 心はいたむあまりにいちずに 愛しすぎたのねおしえてほしいの 忘れるすべをつきまとう幻影(まぼろし) あなたの面影(おもかげ)夕月だけに ...