長渕剛
「204」俺たちの心にジングルベル
むかし、むかし、その昔俺たちにゃ サンタクロースがいた降り積もる雪の中赤い靴はき、でっかい袋下げてメリーメリーメリーメリーX'mas 君の為にメリーメリーメリーメリーX'mas ブリキのおもちゃ夢にまで見たゼンマイじかけの蒸気機関車俺の枕元にそっと置いてってくれたトナカイにまたがり 走ってやって来る遙か遠い 北の国から...どつぼにはまってどっぴんしゃ!!
「どうしてそこまで俺の為に痛み苦しみ、のたうちまわるのか」と貴様が言うから『買いかぶりだぜ、調子にのるなよ』と胸ぐらつかめばひるみやがったから信じるに及ばず腐り切ったふぬけな顔でケジメも知らねえからマジメをあざけ笑うあゝ のっぴきならねぇ半端者にっちもさっちも袋小路でぬけられねぇどつぼにはまったまんま チューチュー泣い...Da! Da! Da!
テーブルに 一枚の書き置きをしてきたんだ重たい荷をしょって この街を出て行くんだ君のやさしさ とても苦しすぎた何にもしてあげられない 自分がくやしすぎたよ 一人の男としてつらすぎたよ 一人の男としてだから今度 君の目の前に現われる時はついて来いよと 胸をはるつもりでいるんだ愛しすぎて ほんの少しの間も離れられない 毎日...金色に輝け50年 ~師、西村公朝先生に捧ぐ~
そうだ、そんな事もあったっけお前に初めて会った時お前の顔より先に私が見たのはあの畳の上に揃えた両手だった白くて細くて美しい指だったそれはしなやかでどこまでも静かだったその時私は心ひそかに決めたこの女性(ひと)と絶対結婚しようとあれから50年たち懸命に私は貧しい愚痴をたたいたそれでも貴女はいともつつましやかに優しく私を見...俺の太陽
みょうに小利口な奴を 見ると腹が立ち口にできねえもどかしさを わかってくれともの言えぬ 悲しみをずっと 信じてきた喉の奥がかゆくなるような かけひきに Bye-Bye世の中 おもしろくねえ 事ばっかりで筋の通らねえ 事ばっかりが 太々しく人ゴミから のがれ ようやく弱音を吐けば喉元のリンパ腺がきまってぶっ潰れたホテルの...JAPAN
Oh Japan! Where are you going?Oh Japan! What are you doing?俺たち この先どこへ 流れて行くんだろうOh Japan! Where are you going?Oh Japan! What are you doing?貫き通す意地の 壊れたこの国で強い者と 戦う...電信柱にひっかけた夢
実に寒い夜だった貨物列車の通りすぎる音がしたこれが最後と腹に決め26のたくらみから足を洗った新聞配達の自転車の音がした酒の飲めない俺は 食パンをかじった錆びた10円玉をひっくりかえし「ついてねえや」とやぶにらみした 明け方の東京生き恥をさらしても裏街道はまっぴらさゴメンヨと詫びをいれお前住む街へひっかえす東中野の駅前に...友達がいなくなっちゃった
学校帰りの屋根裏部屋で 俺達は酒を持ち込みハイライトを吸っていたにきび面を くしゃくしゃにしかめながら将来の夢を朝が来るまで語ったあれから一つまばたきをしただけで16年ぶりに俺達は屋根裏部屋に集まった話す事といえば ゴルフと銭と出世話 そして昔の唄ばっかりを朝まで唄った俺は何となくやりきれない想いでタバコを焦がした明日...