北島三郎
「202」修羅の川
誰の涙か 男の胸をぬらす木(こ)の葉(は)の 露しぐれ筋を通して 阿呆で生きて堕(お)ちて転べば ア… 修羅の川女やさしい 一夜(ひとよ)の縁(えにし)抱けば小袖が また濡れる未練ばかりの 旅路の果ては西か東か ア… なさけ川貸した情けより もらった恩を抱いて背中に 風が哭くそんな時節に 命をはって渡る男の ア… 修羅...十九のまつり −まつりパートII−
祭りの夜に あの娘が泣いたよ別れが辛いと すがって泣いた踊ればまぶしい 絣(かすり)のゆかたか細い指先に 月影白いあの娘の涙がなつかしいあれは十九の 秋祭一年あとの 祭りの季節にあの娘は黙って お嫁に行った真っ赤な夕陽の 小川の道を泣き泣き馬の背に 揺られて行ったあの娘と別れた悲しみが俺の勇気の 湧きどころ祭りが恋し ...