前田俊明
「1551」君津・木更津・君去らず
潮の香せつない 見染(みそ)めの松で別ればなしを するあなた人眼をしのんで 愛したふたり今さら他人に 戻れない君津・木更津 君去らずあなた…あなた… お願いひとりにさせないで浴衣で踊った 港のまつり花火みたいに 燃えた恋あなたと出逢って 初めて知ったおんなの歓び しあわせを君津・木更津 君去らずあなた…あなた… お願い...瞽女の恋唄
吹雪の中を何処までも 何処までも 歩きました仲間の背中につかまった かじかんだ指先が 命の綱だけど 心の中で 春の唄をつぶやいて明日も また明日も あったかい灯りをもとめて 唄ってゆくんですよ白い雪道 この目に見えぬ見えぬ白さが 目に沁みて破れ筒袖(つっぽ)で 掬(すく)う雪いいえ見えます こころの目には人の情けも あ...