• 三木たかし

    「751」
  • 悲しい自由

    悲しい自由

    ひとりにさせて 悲しい自由が愛の暮らしを 想い出させるからひとりにさせて 疲れた心がいつか元気を とりもどすまであなたを近くで愛するよりも心の宝物にしていたいからSo-long このまま ちがう人生をSo-long あなたの 背中見送るわひとりにさせて 淋しい約束何も言わずに 時のせいにするわひとりにさせて 優しくされ...
  • 悲しみと踊らせて

    悲しみと踊らせて

    幕切れの 愛の終りは悲しみの夢売り人ね あなたは幸福の脚本なんていつの日か こわれると解ってた心に火をつけて 燃やせば Jealousy(ジェラシー)あなたの左手に だれが眠るのいまは綺麗な愛なんて 涙と同じしばらくは 想い出と踊らせて黄昏れに 愛が沈めばあしたから占い人ね わたしは涙より寂しいだけの運のない人生を ひ...
  • 冬のひまわり

    冬のひまわり

    冬に咲かない ひまわりの花きっと かなわぬ 恋を見すぎていたくもり空なら グレーのコートそれが私に 似合っているけれどもういまは 愛がないこの手のひらの中陽だまりのかけらさえ 何も残さず冬のひまわり冬に咲かせる 花があるならそれは 帰らぬ 想い出のかた隅いつかあなたの そばで住めると心弾ませ 夢を見てたけどもうここに ...
  • 香港~Hong Kong~

    香港~Hong Kong~

    星屑を地上に蒔いた この街のどこかに想い出も悲しみさえも いまは眠っているこの広い地球の上で 暮らしてる人達誰もみんな帰るところをもっているはずあぁ人はまぼろしの夢を追いかけて生きているだけならば 儚すぎる何故にわたしは 生まれてきたの何故に心が淋しがるの銀色の翼をひろげまだ知らぬ異国へといつの日か旅立つならば そばに...
  • 室生寺

    室生寺

    どうしていいのかわからぬままにすがりに来ましたみ仏に教えてください室生さま女のかなしみ曳きずって朱塗りの橋を渡ります愛してしまえば燃えつくさずにおかない火の蝶恋の蝶いとしさ憎さの繚乱舞い夏にはみ寺のシャクナゲも一期は夢と咲いてます妻子を捨てさせ愛する人もなくして五重の塔の下救けてくだせさい室生さま深山のしぐれは罪ぶかい...
  • あんた

    あんた

    あんた 寒い夜は 恋しくなるよあんたの胸が 思い出毛布にひざをくるんで 一人飲めばあー忘れない からだが覚えてる今でも ぬくもりを泣きたいくらい 弱気になるよみぞれまじりの風が 窓をたたくきっと帰って きっと帰って悪かったよ 私があんた 寒い夜は 恋しくなるよあんたのうそが 指をからませほほをうずめた 若すぎた頃をあー...
  • 哀しみの予感

    哀しみの予感

    脱がされた靴の ころがる行方をたしかめてから 乳房抱かれるこれが最後のくちづけと心に決めたはずなのにルージュの色も選べないあんたの指がいとしくて海鳴りは とおく揺れて別れが必ず 来るというのにだめだなァ あたしあたし だめだなァあの夜 この夜 幾千の夜くちづけはいつも最後から二番目あしたあんたを離れようほんとうに あし...
  • 涙 涙のカラオケボックス

    涙 涙のカラオケボックス

    チャオ! 人生なんてチャオ! うたかたの夢チャオ! あぶくのようなチャオ! 男と女街の灯り 点灯る頃はなぜか 人恋しいアスファルトに伸びる影はどれも 孤独さ家へ帰る 群れにはぐれ今日も 1人きり忘れられぬ 未練心おまえに逢いたい傷ついた この胸を癒すには 歌うだけ涙 涙の カラオケボックス誰が この悲しみ聞いてくれるの...
  • 津軽海峡・冬景色

    津軽海峡・冬景色

    上野発の夜行列車 おりた時から青森駅は雪の中北へ帰る人の群れは 誰も無口で海鳴りだけをきいている私もひとり連絡船に乗りこごえそうな鴎見つめ泣いていましたああ津軽海峡・冬景色ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと見知らぬ人が指をさす息でくもる窓のガラスふいてみたけどはるかにかすみ 見えるだけさよならあなた 私は帰ります風の音が...
  • 雨に咲く傘の花

    雨に咲く傘の花

    雨に咲く 傘の花 ひとり街角硝子窓にもたれて あなたを見送れば頬を濡らす 意地悪な雨のしずくとめどなく 涙さそう あなた逃げないで 逃げないで もう一度そばに来てこの肩を強く抱いて欲しいのもうわがままは わがままは言わないわ このわたしただそばに置いてくれたなら銀の指輪はずせば 寒い指さき水たまりに投げたら すべてが終...
  • 涙ぐせ

    涙ぐせ

    あゝ 窓打つ雨が あゝ 雪に変れば悲しみだけが 心に積る あなた恋しいあゝ ひとり寝枕 あゝ 涙で濡す膝をかかえて ふるえる身体 いのちが寒いよ想い出だけなら 息をしてるだけ右手で抱かれる 癖がとれなくていまも身体が ぬくもり憶えてるあゝ 寝がえり打てば あゝ あなたの匂いひとり慰め…あゝ ひと冬さえも あゝ 越せない...
  • おまもり

    おまもり

    わたし 悪い女でした別れて始めて 気づいたわあなたの心の痛みも知らず子供すぎてた 我侭(わがまま)でした飲めば飲むほど 悲しくてもう一度 その手に抱かれたいあゝゝ帰ってあなた あなたこの部屋にわたし ひとり眠れないわ寒くてこの指 この胸が幸せすぎてた想い出だけをせめて心のおまもりにする未練ごころが かなうならもう一度 ...
  • 終恋

    終恋

    あてもなく電車に揺られて気づくとまたひとりここにいる花屋の角を曲がるとすぐにあなたと暮らした部屋があるSLのレコード聴きながらふたりで夢の中旅にでたあなたの背中につかまりながら本当は時間を止めたかった灯りのともった二階の窓にあなたの影がなつかしい元気そうね 幸せそうね誰かの影が寄りそう来なければよかったもうすべてが届か...
  • 恋人塚

    たった一度の ふれあいを忘れられない 人もいるたった一度の あやまちに泣いて旅する 人もいる京都 北嵯峨 直指庵恋人塚に 願いをこめる赤い折鶴 叶う愛白い折鶴 捨てる愛ああ恋人塚は あふれる思いのああ私の愛に 答をくれるどうぞあの人 しあわせにこんな私を 忘れてもどうぞあの人 ふりむいていつか私を 求めてと京都 北嵯峨...
  • 街はおしゃべり

    街はおしゃべり

    思われるよりも 思うほうがいいのさ愛されるよりも 愛するほうが似合うのさ夜空は星の 宝石でいっぱいさむいくらいの 裸ん坊心のカベを ぬりかえてさっぱり私の愛のやりなおし風が吹いたら ルルルララ雨が降ったら ルールララ街はおしゃべり ルルルララ幸せ話が得意こんな素敵な 街だからハンカチに包んで いつまでもとっておきたい ...
  • 白い羽根

    白い羽根

    白い羽根がついたペンで書くはじめての手紙口でいえぬ胸の中を書いて出すわ貴方のためなら 冒険したいの熱い胸に抱かれて 夢をみたいの白い羽根のように きれいな私を貴方の好きな色に かえてほしいのよきれいな涙なら悔いはないのよ燃えるおもい胸に白い羽根をみつめ泣きそうな気持ちになるの鳩がゆくわ彼の家に鳩がゆくわ私が鳩なら 貴方...
  • 霧のエトランゼ

    霧のエトランゼ

    あなたをたずねてひとりさすらうエトランゼ夜霧につつまれているこの町も悲しみが待つばかりあれは遠い昔のしあわせ今は夢をさがす女よどうしてこんなに忘れられないどうしてこんなに忘れられない女のしあわせ求め旅するエトランゼ夜霧にかくされているおもいでをたどりつつ歩きだす心細い涙があふれていたむ胸をぬらす女よどうしてこんなに忘れ...
  • 懐しきlove-song

    懐しきlove-song

    懐しき love song 君を想い出す懐しき love song いまでも忘れない流れる雲のゆくえ ふたり探して夢だけかじりながら いつも生きてた君がなぜか眩しくて胸の中の言葉はいまも 置きざりのまま時の流れは 人の心も 街の様子も変えたけど懐しき love song 君を想い出す懐しき love song いまでも...
  • ひとり旅

    ひとり旅

    あなたを訪ねて急ぐ旅の汽車の窓からバカだな 夜明けの海私は見つめていました希望という名の重い荷物私は背負っています冷たく指差す 人の影につらい想いをしてますあなたは 悪い人と知っていながら秋風の中 旅に出ました胸の傷をいやすつもりであなたに逢えなきゃ女心も枯れます私の行く手を拒むような哀しい噂 聞きます見知らぬ女と部屋...
  • 想いで迷子

    想いで迷子

    愛に溺れて あなたに疲れ生きることにも ため息ついてひとり口紅 ふきとるだけの生き方だけなら 淋しいこんな夜には 少しお酒で泪の相手しましょうそしてぬけがらパジャマあなたのかわりに時はあしたを連れてくるけど過去のどこかで迷子になってる夢のつづきを 誰かに見ても若くないから あしたが恐い綺麗ごとなら 愛するだけで本当は何...