前田俊明
「1551」いい事ばかりじゃなかったけれど
たまらない程 好きなのに忘れてしまう 夜がある遠い灯りに 誘われながら酒の苦さを 知ったのさいい事ばかりじゃ なかったけれどお前の笑顔に ありがとう冬のすみれの むらさきが北向く部屋に よく似合う水をあげては 陽射しへ運ぶ純なお前が いとおしいいい事ばかりじゃ なかったけれどちいさないのちが 揺れている辛くないかと 抱...繁という名の縄のれん
なさけ仲見世 雷門にちいさな居酒屋 出しましたほめてください ねぇ…あんた雪の夜空(そら)から 見えますか…繁(しげ)という名の 縄のれん三社祭りで 着させるはずの浴衣(ゆかた)も泣いてる 片情(かたなさ)けなんで死んだの ねぇ…あんた酔えば 叱って くれそうで……今日も深酒 裏通り愚痴は言うまい 言問橋で流して手向(...