前田俊明
「1551」終われない夏
ひとり足が向く 懐かしい小道秋の気配 奏でるヒグラシよみがえるふたり 肩寄せた朝焼け心が 心が今 あの夏に走り出すあなたの声が聴きたいあなたの声に抱かれたいも一度 も一度 季節を止めて終われない夏風が過ぎるだけ 想い出の浜辺沈む夕日 並んでながめた目を閉じて浮かぶ かけがえのない人心は 心はまだ あの夏の熱いままあなた...恋…一夜
人目をひくよな 花よりもそっと野に咲く 花が好きそんな貴方の 優しさが 私を泣かせるの辛くなる 辛くなる深まる愛が せつなくてそっと咲かせて そっと咲かせて 恋…一夜どこかに幸せ あるかしら聞けば貴方を 苦しめるそれがさだめと 知りながら 愛した人だからさみしくて さみしくて子供のように 甘えたのそっと酔わせて そっと...よりそい酒 Part2
あなたの抱える 凍(こご)えた夢もおまえの笑顔で 花咲かす浮世氷雨(うきよひさめ)が 切ない夜は優しい追い風 さらりと送るなんとかなるネ なんとかなるサ 大丈夫よりそい酒で また明日(あす)も綺麗(きれい)に見えてる 白鳥だって見えない所で 水を掻(か)くそうさ女も 言えない辛さ袂(たもと)にかくして からりと生きるな...こんな別れが一つある
男は唇 かんだまますがる目をした 女が残る惚れていりゃこそ 傷つきあった夜霧の巷の どこかに 今日もこんな別れが 一つあるあなたに逢うため 生まれたの声にならない 女の叫びビルの谷間に 男の影が夜霧にむせんだ 口笛 消えたこんな別れが 一つある枯れ葉が ひらひら 風に舞い恋は終った 女も消えた明日は互いに 名を呼びあっ...ふたつ星
元気でしたかあれからの日々どうしているか気にかけてたよいろんな風が吹きぬけたけどふたりどこかで逢える気がした泣くだけ泣いて転んで起きて心の在り処がやっとわかったもう少し歩きましょうかもう少し歩こうかこの道のこの道の向こうまでもしもあのときそばにいたならなにか変わっていたのだろうか言っちゃいけないことばもあったいまならそ...