• 前田俊明

    「1551」
  • 望郷あいや節

    望郷あいや節

    あいや あああ あーあれをごらんよ 寄り添うカモメ幼なじみか 恋仲か津軽はるかに 風の中あいや あああ あー はぐれ旅あとを追うのかヨォ ふたりづれあいや あああ あー遠い山なみ 夕陽の港夢をぬくめた 北の町瞼とじれば なつかしやあいや あああ あー 祭り唄姉や弟はヨォ 達者でかあいや あああ あーなみだ隠して 飛んで...
  • 望郷さんさ時雨

    望郷さんさ時雨

    遠い恋でも 想い出傘はあなたに寄り添う ふたつ傘そっとつないだ 指と指命を預けた 恋でしたほろり ほろほろ 涙ぐせさんさ時雨が また降りかかるションガイナお国なまりで 互いの名前笑って呼び合う 雨の宿いろり囲んで ふたり酒しみじみこころに 沁みました今も 消えない 面影がさんさ時雨が また酔わせますションガイナ夢に出て...
  • 母の愛

    母の愛

    素直な娘じゃなかったけれど本当に大好きだったわ、お母さん…母の形見の 小さなつつみ出て来た私の 母子手帳かすれた文字が 愛おしく読めば涙が あふれます心のともしび 母の愛ありがとう ありがとう お母さん幼いころの 病いの時も寝ないでぬくもり くれました苦労つらさや 悲しみにじっと耐えて 来ましたね深くてやさしい 母の愛...
  • 山梨いいじゃん音頭

    山梨いいじゃん音頭

    昔 武田の 信玄さまはほうとう肴に 酒をのむ今じゃ「鳥もつ」 日本一だねどちらも味なら 天下一山梨いいじゃん たおれてくるじゃんはんでめためた ごっちょでごいす富士のお山と 五つの湖(うみ)は日本のほまれ 世界の遺産八ヶ岳(やつ)のふもとの 高原ホテル恋が芽生えて 星が降る山梨いいじゃん たおれてくるじゃんはんでめため...
  • 約束

    約束

    枯れ葉舞い散る 北国の駅のホームで 交わした約束三年たったなら この俺が迎えにくるよと 言ったのに遅すぎたのよ 何もかもあれから五年 たったのよ今さら私 もとに戻れないずっとあなたを この町で待っているわと 涙を浮かべて心配しなくても いいからと見送るお前の 泣き顔が昨日のように よぎるのさ許しておくれ この俺を幸せな...
  • おまえが一番

    おまえが一番

    遠い浮雲 追いかけ背のびして転びかけては またすがる「ごめん ごめんねおまえが 一番さ…」ひとこと言われりゃ 嬉しくてあんたと越えたい この世の水たまり誰か泣いてりゃ 私はあと廻(まわ)しそこにほだされ ついて来た「ごめん ごめんねおまえが 一番さ…」機嫌を直せと ぐい呑みにつぎ足すお酒に 二度惚れ縄のれんすねて叱られ...
  • おんな雨

    おんな雨

    傘をもつ手に ポツリと落ちる恋の終わりの なみだ雨このままあなたに 逢えないのなら忘れさせてと すがりつくみれん…霧雨… 女のなごり雨いつか倖せ 掴めよなんて悲しすぎます 私にはあなたと出会って 抱かれた夜にそうよも一度 戻れたらいのち…さめざめ… 女のとおり雨指につたわる やさしい温(ぬく)みこれが最後と 言い聞かす...
  • おんなの夜汽車

    おんなの夜汽車

    ふたりで暮らした 街の灯(あか)りが窓の向こうに 遠ざかるひとりひとり旅立つ おんなの夜汽車涙で綴(つづ)った お別れの手紙をあなたは 読んだでしょうか…ほんとはあなたを 恨みたいのに今も未練が 邪魔をする過去を過去を振り切る おんなの夜汽車悲しみこらえて 膝を抱くわたしの姿が 見えるでしょうか…ちいさな切符に 夢もあ...
  • 永遠の花

    永遠の花

    憂(う)き世の長雨 無情に耐えて絆で咲かせる 花がある変わらぬ心を つくしたい変わらぬ愛を 祈りますあなたに出会って 命をつなぎ月日を重ねる 永遠(とわ)の花気遣うともりで 伝えた言葉もつれて切ない 時もある静かな笑顔で 見つめたい静かな愛を 育てます凍(こご)えた背中を 合わせてみたら枯れずに咲いてた 永遠の花あなた...
  • よりそい酒

    よりそい酒

    愚痴さえ言わずに 凍(こご)えた夢を抱えるあなたの 側(そば)にいて浮世氷雨(うきよひさめ)が 切ない夜は優しい追い風 さらりと送るなんとかなるネ なんとかなるサ 大丈夫よりそい酒で また明日(あす)も綺麗(きれい)に見えてる 白鳥だって見えない所で 水を掻(か)くそうよ女も 言えない辛さ袂(たもと)にかくして からり...
  • 明日を信じて

    明日を信じて

    いくつ越えても その先に続く試練の のぼり坂ままにならない 世の中に女がひとり 生きてくからは泣いた分だけ あゝ 倖せが耐えることには 馴れてるが曇るこころが やるせない未練ばかりが 追いかけて今夜もひとり 生きてくからは星に願いの あゝ 夜の町道ははるかに 遠くてもあつい情けは 忘れないこれでいいのよ これでいい女が...
  • 一杯の酒

    一杯の酒

    「時代おくれ」の 歌を聞きそういう人間に なりたいと女一人も 幸せにできずに人生半分 過ぎたまま…また救われた 一杯の酒に明日を生きてみたくなるこんな馬鹿が 一人いてもそれもまた いいじゃないか いいじゃないか一人 遮二無二(しゃにむに) 生きてきて一つの答えさえ 見つからずもしもお前が 生きてたら今すぐ答えてくれるか...
  • 灯

    泣いた数だけ 倖せがきっと待ってる 嘘じゃないむかい風吹く ふたりの人生(みち)だけど…何があっても 離しはしないおまえだけ おまえだけ 俺のこころの灯(ともしび)は遠い故郷の 夜空(そら)を見ていく度涙に くれたやら時代なんかに 負けたらダメですと…泣いて叱った その手の温(ぬく)みおまえだけ おまえだけ 俺のあの日...
  • 夕月の宿

    夕月の宿

    冷たく澄んだ 湖にこの身を投げて 沈めたら愛の苦しみ この涙 消えますかあゝあなたの愛が ただなつかしくひとり来ました 夕月の宿あなたの胸に 身を寄せてふたりで夢に 酔いながら愛に溺れた この命 悔いはないあゝ湖畔の道を さまよいながら探す面影 夕月の宿涙で綴る この手紙別れの辛さ 恋しさを書いてみたけど 湖に 捨てま...
  • 薔薇の香水

    薔薇の香水

    黒髪そっと かき上げる君の うなじに薔薇の香りが ほのかに匂う愛していると 何度も言うよ好きになるのに 理由(わけ)などいらない見下ろす街の灯 シャンパングラス今夜はこのまま ああ 帰さないまぶたを閉じて 寄り添えば甘く こぼれる薔薇の香りは 大人の匂い愛していると 何度も誓う男心を 悩ます唇時間が流れる キャンドルラ...
  • 水芭蕉

    水芭蕉

    風にやさしく揺れてる 花びらに男のこころが また潤む愛していると 言えなくて ひとり北の町水芭蕉 水芭蕉どこか似ている 白い花この俺信じて 待ってるだろうか俺を見つめる一途な あの瞳思えばなおさら つらくなる一緒になれる 幸せの 夢もやれぬまま水芭蕉 水芭蕉甘い香りの 白い花今でもひとりか 幸せだろうかたとえどれだけ月...
  • あんたの里

    あんたの里

    母の涙を振り切って苦労覚悟で所帯をもった惚れているんだ 愛していると聞かず仕舞いの二年と三月でもね 相思相愛 そんな仲私のほかには なかった筈よ夕陽追いかけ飛ぶ鴎ひとりぼっちは淋しくないか私のこの膝 止まり木代わり降りておいでよ いっぱいおやりいいね 酒と肴はあのひとのふるさと若狭の地酒とへしこ宵に手向(たむ)けの百合...
  • ヤン衆哀歌(エレジー)

    ヤン衆哀歌(エレジー)

    小首を傾(かし)げて飲む癖のお前もやっぱり 他所者(よそもの)なのか港灯りの語り種(ぐさ)情けの継ぎ穂 探しかね出船の霧笛が泣いているあれは純情 ヤン衆哀歌(エレジー)故郷で娘が待っている惚れても精々 一ト冬限り奨め上手とその品(しな)は紅い燈点(とも)る巷(まち)育ち吹雪が宵から泣いているあれは純情 ヤン衆哀歌本気で...
  • おとこの潮路

    おとこの潮路

    北斗の向こうに きみがいる生きる証を 熱い何かを海に求めた 旅立ちをわかってくれて ありがとうきみのためにも ゆかねばならぬ波瀾万丈 おとこの潮路嵐の向こうに きみがいる海を愛して 海に分け入る海の苦労の 七重(ななえ)八重(やえ)信じてくれて ありがとうきみのためにも 耐えねばならぬ波瀾万丈 おとこの潮路夕陽の中にも...
  • おんなの酒場

    おんなの酒場

    肩に小雨が 沁みる夜は暦も昔に 舞い戻る思い切れない あの人を逢わせておくれよ ねぇお酒肌が淋しい おんなの酒場ついて行きたい 行かれない未練と今夜も さし向かい辛い心が 判るなら酔わせておくれよ ねぇお酒忘れられない おんなの酒場情けあるなら そばにきて叱ってください 弱虫と夜がくる度 恋しいと伝えておくれよ ねぇお...