• 前田俊明

    「1551」
  • 夢追い女

    夢追い女

    明日が見えない この世でも夢があるから 生きられる寄り添いながら 飲む酒は幸せ探り 夢探りあなたと生きる 夢を追う愛してる…愛してね…くどくつもりが くどかれていまじゃ大好き あなただけもしも願いが 叶うならおなじ運命を 歩きたい心をあずけ 飲む酒は幸せ気分 夢気分酔うほど甘い 味がする愛してる…愛してね…胸にきらめく...
  • 夢のバスガール

    夢のバスガール

    右手に見えます 皇居前広場国会議事堂 東京タワー今日という日の思い出づくり素敵なドラマが 誰にも似合う街同じバスで平成を巡りましょうこれも東京 あれも東京夢のバスガール少し歩きましょう 仲見世通り雷門 花やしき ブロードウェイあの日あなたはうしろの席で私と目が合い 微笑くれたっけ出会い 別れ はかない恋心花の東京 マイ...
  • 吉野川

    吉野川

    ふたり一緒に 暮らすのはそれはかなわぬ 夢ですねどこへ流れる この恋はすがる女の 目に涙残秋(ざんしゅう)はるか 吉野川いっそ逃げよか 地の果てへ惚れたおまえを みちづれに日暮れまじかの 祖谷(いや)の里見えぬ明日に 手をつなぎふたりでわたる かずら橋三日泊りの はずなのに別れられずに もう一夜愛しあうほど つらくなる...
  • 佐渡航路

    佐渡航路

    雪にここまで ここまで追われおまえこの海 越えたのかたったひと夜で ぶり返す港吹雪の むせび号泣(なき)身体(からだ)斜めにただ立ち尽くす冬の新潟 佐渡航路うしろ姿に どうして云える逢って詫びたい 一言をこんな男の 俺でさえ冬の旅路は つらいのにそっとつぶやくもう苦しむな俺のこの手で 抱いてやる何が邪魔する おまえと俺...
  • 花はあなたの肩に咲く

    花はあなたの肩に咲く

    雨が降ったら 傘さしかけて風が吹いたら 転ばぬ杖になり山吹も おだまきも 野の花は人に知られず咲こうとも 色あざやかにあなたの花は あなたの肩に咲く寒い夜には お酒をつけてつらい朝には あなたの背を押して好きなのよ 好きだから 泣かないわ苦労しててもいいじゃない 女のしあわせはあなたの花は あなたの肩に咲く ...
  • 嵯峨野さやさや

    嵯峨野さやさや

    ひと汽車遅れて ひと眼をさけてふたり来ました 古都の旅嵯峨野さやさや 竹の道罪な恋だと 云われても好きな 好きなあなたと 別れて暮らせない苔(こけ)むす庵(いおり)に 木漏(こも)れ日ゆれて肩を抱く手の あたたかさ嵯峨野さやさや 竹の里ふたりこのまま 死にたいと無理を 無理を言ったら あなたを困らせるこころの迷いを 想...
  • 花すみれ

    花すみれ

    今のままでも 倖せですと微笑(わら)う目許(めもと)が 何故濡れる夢さえ凍える この街で春を待とうよ ふたりして花すみれ… 花すみれ…けなげに咲いてる おまえは花すみれ触れた小指の その冷たさは永い苦労の せいなのかやつれた横顔 なみだ癖忘れさせるさ いつの日か花すみれ… 花すみれ…一途に咲いてる おまえは花すみれこん...
  • 櫻橋

    櫻橋

    ふたりの肩に 花びらの雨風が急(せ)かして 寄り添って行きつ戻りつ 迷いつつ染まってうれしい あなたの色に春はうす紅 春はうす紅 櫻橋ひと足ごとに なぜ散りいそぐ息をするのも 切なくて時を停めてよ 出来るなら心の熱さを やり過ごすよに春は花冷え 春は花冷え 櫻橋さくら重ねの 花びらの帯水に漂よい 解けてゆく恋のなきがら...
  • おもいでの小樽

    おもいでの小樽

    別れの握手 握りかえして微笑みかわすガラスショップの雪模様強がり見せてもうわべだけすぐに心が壊れそうおもいでの小樽 運河の町よ忘れたはずが 忘れられない霧笛が呼んできっとあなたは来てくれる月日が刻んだ傷あとがいまも何処かで疼いてるおもいでの小樽 運河の町よ名札を外し 駅に向かえばロフトをかすめ啼いて鴎も見送った愉しさば...
  • 鼓門で逢いましょう

    鼓門で逢いましょう

    琴の音流れる 金沢駅は新しい出会いの ときめき感じます歴史はぐくむ 古都の街こころが弾む 初めてのあなたに会いたい 待ちますこの場所で鼓の門で逢いましょう鼓の響きが 聞こえるような受け繋ぐ文化を みんなに伝えましょう離れ離れの 学舎は思いでつまる 懐かしいあなたと会いたい 待ちますこの場所で鼓の門で逢いましょう新緑いろ...
  • 若狭の月

    若狭の月

    おもかげは 青い月心にゆらゆら 浮かびます若狭 つねがみ 水月湖(すいげつこ)ここまで来たのに 想い切れない…本気になっては いけないひとと知っていました 初めからひとり注(つ)ぐ 盃(さかずき)はお酒の色した 涙です若狭 ざんざの 波しぶき私を流して 深い海まで…このまま死んだら いい記憶(こと)だけを抱いて天(そら...
  • 惚れて候

    惚れて候

    夢を抱くよに おまえを抱いて男泣きした あの夜は咲き急ぎ 散り急ぐ おまえのためにおれが苦労を 背負(しょ)ってやるもどる道など ないんだよ惚れて候 おまえになァ雨がみぞれに みぞれが雪に変われば燃える 肌の色こんなにも いとおしい やさしいおまえ過去がつらくて 泣くだろがいいさ泣きなよ 好きなだけ惚れて候 おまえにな...
  • まよい舟

    まよい舟

    めぐり逢うのが さだめならなぜに添えない 忍ぶ宿月に一度が 十日に一度あなた急いで 逢いたがるどこへ流れる まよい舟浮舟かなしい 恋しぐれたとえ夢でも いいのですいのち重ねて 行けるなら帯をほどけば 情けに負けてもとの岸には 戻れない舟はあなたの 腕まかせまかせてせつない 恋模様修羅の川でも 叶うなら流れつきたい しあ...
  • 花の宴

    花の宴

    ひとりで飲むより ふたりで飲めば花も咲きます 話しも弾むそしてもひとり またひとり心をつなぐ コップ酒いつか車座肩を寄せあう チョイと花の宴おけさではじまり 演歌でむすぶ月もほろ酔い 十三、七つ調子はずれも ご愛嬌この世の憂さの 捨てどころ花の一夜を飲んで歌って チョイと花の宴燥(はしゃ)いでいるのに 涙がにじむ海の匂...
  • なみだ駅

    なみだ駅

    別れのつらさを 知ってるように今にも泣きそな 曇り空ばかね ばかね あなたのことを笑って見送る はずなのに…この町に 母ひとり置いては行けない 北の駅あなたの優しさ ぬくもりそっとおぼえておきます この胸にいいの いいの 私のことはあなたの夢まで 奪えない…手を握り 見つめ合い心は涙の 朝の駅一緒に暮らせる 約束なんて...
  • 氷酒

    氷酒

    飲んだお酒が 体の中で燃えるどころか 凍りつく私の心を 温めてくれたやさしい あなたはいないつのる想いを 抱きながらひとり飲む酒 氷酒一度だけでも 死ぬよな恋に賭けて一生 終わりたいあなたは私の 命ですこんな女の まごころなんかどうせわかって くれないわ酔えば酔うほど 氷酒羽根を失くした 小鳥のように夢の名残りを この...
  • 鴎橋から

    鴎橋から

    鴎橋から鴎が飛んだ悲しい女に声かける泣くのはおよし もうおよし涙顔みせたくないと振り向けば道頓堀に宵灯り あゝ 宵灯り鴎橋から鴎が飛んだ番で塒へ帰るのかあなたについて行けたなら幸せを掴めたかもね あたしにも通天閣の灯が滲む あゝ 灯が滲む鴎橋から鴎が飛んだ真っ赤な夕陽に身を染めるこれからどんな夢をみる少しだけ その夢分...
  • 惚れた 惚れたよ

    惚れた 惚れたよ

    惚れた惚れたよ 本気で惚れたこんなおんなは おまえだけ世間知らずで 気ままな俺をやさしい笑顔で 庇ってくれる決めた決めたよ道づれにおまえと道づれに…惚れた惚れたよ 芯から惚れたついて来てくれ これからも酒に溺れちゃ あなたの負けとおまえは涙で 叱ってくれる逢えた逢えたよ俺の花おまえは俺の花…惚れた惚れたよ とことん惚れ...
  • 赤い鴎

    赤い鴎

    嘘じゃない 愛してた信じて 背(そむ)かれる女を悪いと 何故言うのです海をみつめて 日が暮れる赤い鴎は 何処へ飛ぶ…ただ一羽夢はみないと 哭いていた…波の上しあわせは 飾り花わたしは 縁がないお酒の向こうへ また旅に出る酔えば今夜も 想い出に赤い涙が こぼれます…恋しくて羽を濡らして 飛べないの…あなたから赤い鴎の み...
  • 陽のあたる場所

    陽のあたる場所

    古いアドレス帖から ふいにおまえの名前あの日の別れが浮かんで 電話をしたよまぶしいやさしさが ただようレストラン二年の月日が おまえを変えたよもう一度 出直そうかもう一度 旅しないか陽のあたる場所で朝をふたりで迎え 熱いコーヒー入れて淋しい顔しておまえは 出て行(ゆ)く仕度思えばわがままで ずいぶん泣かせたね夢さえどこ...