• 前田俊明

    「1551」
  • 人生夢将棋

    人生夢将棋

    浮くも沈むも 小さな駒に賭けてひとすじ この道を先手必勝 ひらめく手筋俺は成りたい いぶし銀一生一度の 人生将棋負けず嫌いの 世渡り下手(べた)を陰でささえる 恋女房無理はするなよ じたばたするな生きる枡目(ますめ)は 決まってる一生一度の 人生将棋じっと先読む 思案の一手(いって)それが勝負を 分けるのさあばれ飛車角...
  • しあわせのサンバ

    しあわせのサンバ

    淋しいひとは 寄っといで悩んでいるひと 寄っといでそうよ涙は いらないわここは地上の 楽園(パラダイス)春は桜の 花吹雪夏は夜空に 夢花火くよくよめそめそ するよりも笑顔で楽しく 暮らしましょサンバ サンバ サンバ しあわせのサンバ振られたくらい いいじゃないたまにはするわよ 失敗も何も落ち込む ことはないここは地上の...
  • 人生まわり舞台

    人生まわり舞台

    運がいいとか 悪いとかそれで済むなら 苦労はないがいいのいいのよ 負けるが勝ちで後で笑えば それでいいまわり舞台ね 人の世は男まさりと 云われても惚れた相手にゃ 可愛いおんな色気三分(さんぶ)に 愛敬七分(しちぶ)愛の花咲く こともあるまわり舞台ね 人の世は強い人間(ひと)など いやしないみんな耐えてる 希望(のぞみ)...
  • 湘南・江ノ電

    湘南・江ノ電

    あなたはいまも 憶えてますか二人の愛が もつれたままで別れを迎えた 経緯(いきさつ)を路面電車の 私の後をあなたは車で 追いかけた途中下車して 戻っていたらあるいは出来た やり直しあの日の想い出 電車は走る藤沢 江ノ島 七里ヶ浜湘南・江ノ電 恋路線あなたはいまも 憶えてますか二人が愛を 語った店は線路を横切る 甘味処(...
  • 希望の星です『ツル亀らじお』

    希望の星です『ツル亀らじお』

    長崎よか街 坂のまちオランダ坂に 祈念坂(きねんざか)上(のぼ)り下(くだ)りの 人生坂もラジオを聴いて すこやかに今日も聞かんば 長崎で鶴は千年 亀は万年日曜の朝は「ツル亀ツル亀~ツル亀らじお」稲(いな)佐(さ)山から 見下ろせば丸山(まるやま) 銅座(どうざ)に思案(しあん)橋(ばし)ネオンの陰で 疲れた人も歌と語...
  • 二十歳の祝い酒

    二十歳の祝い酒

    生まれる前から 男だと俺は勝手に 決めていたおまえの産声(うぶごえ) 聞いた時涙がでたんだ 嬉しくて這(は)えば立つんだ アア 早(は)よ歩け大事に育てた 親ごころ今夜は飲もうよ 水いらずおまえの二十歳(はたち)の 祝い酒父子(おやこ)でこうして 酒を飲む今日という日を 夢みてたおまえが成人(おとな)に なった分白髪(...
  • あなたと生きる

    あなたと生きる

    も一度あなたに 逢いたいとつぶやきながら 朝餉の支度桜がいちりん 描かれたあなたと揃いの 夫婦箸ひとりきりりと 生きてますだって あなたの 女房です幾つの坂道 越えたのか幾つの冬を 乗り越えたのか心が飛ぶよな 嵐にもふたりでいたから 耐えられたそばにあなたが 居るようでそうね 今夜は 飲みましょか苦労もなみだも 宝物あ...
  • 涙の海を、渡るよに

    涙の海を、渡るよに

    男が船なら 女は港古い女と 言われてもあなたの帰り 待ってます想い出抱いて お守りに涙の海を 渡るよに道なき道よ 人生は行く手を遮る さだめの渦も度胸だめしと 笑うひと雨風嵐 たのしんでため息ひとつ おみやげにお帰りなさい 疲れたら道なき道に 星が降る男の夢こそ 女のねがいそっと支える かげぼうしふたりは一つ 離れない...
  • 恋ざくら

    恋ざくら

    山並み色づく 雲南(うんなん)の木次(きすき) 日登(ひのぼり) 三刀屋町(みとやちょう)ひとひら揺れて 斐伊川(ひいかわ)の水面に浮かぶ 花筏(はないかだ)あなた呼びます 恋ざくら百選桜の 並木路きずな交わした 思い出よ神話の国の 「おろち号」囀(さえず)るメジロ 見上げれば雲の切れ間に 木次線桜の命は 儚くてあなた...
  • 三瓶山

    三瓶山

    丸くそびえる あの山はふたり仲良く 夫婦峰姫逃池(ひめのがいけ)に より添って夢を誓った 想い出よああ石見路(いわみじ)の 三瓶山(さんべさん)瀬音さやけき 湯のけむりそばに佇む 子ども峰とがらず丸く 生きてくれ親の言葉を 忘れないああ凛と立つ 三瓶山雪が溶ければ 花たちが咲いて郁(いく)たる 孫の峰肩寄せあって たく...
  • 新潟ブルース

    新潟ブルース

    思い出の夜は 霧が深かった今日も霧がふる 万代橋よ別れの前に 抱きしめた小さな肩よああ 新潟は新潟は 面影の街しあわせの夜を 二人過したねいつか寄り添った 古町通りほのかに白い 指先で涙をふいたああ 思い出の思い出の 新潟の女忘れられなくて ひとりさまよえば青い灯がゆれる 新潟駅よ愛したわけじゃ ないんだと強がり云えば...
  • ラブユー東京

    ラブユー東京

    七色の虹が 消えてしまったのシャボン玉のような あたしの涙あなただけが生甲斐なの 忘れられないラブユー ラブユー 涙の東京いつまでもあたし めそめそしないわシャボン玉のような 明るい涙明日からはあなたなしで 生きてゆくのねラブユー ラブユー 涙の東京幸せの星を きっとみつけるのシャボン玉のような 夢見る涙お馬鹿さんねあ...
  • 雪舞い桜

    雪舞い桜

    愛の行方を たずねてみても思い叶わぬ さだめの恋よはらはら舞い散る 桜のように雪が夜空に 舞うばかり遠いあなたを 追わないで…風に散りゆく 雪舞い桜夜の帳(とばり)に 小雪をはらう傘の音にも 胸(こころ)が騒ぐゆらゆら面影 涙で滲むつのる慕(おも)いは 誰のせい来ないあなたを 待ちわびるおんな哀しい 雪舞い桜萌えてひと...
  • 銀座のサムライ

    銀座のサムライ

    ネオンの川に 浮いて流され知らず覚えた お酒です鎧兜に 身をつつむそうよ 着物が 勝負服そうね 楽しく 唄いましょうあああ あああわたし銀座の 銀座のサムライネオンに抱かれ 憂さを晴らせばあなたお仕事 がんばれる好いた惚れたの 世界でもそうよ 女の 戦さ場よそうね 氣合いと 情なのよあああ あああわたし銀座の 銀座のサ...
  • 冬花火

    冬花火

    北の港で おまえを捜し一人で歩く 波止場まち浜の酒場は 夜風が沁みる季節はずれの 冬花火きれいな色は はかなく消えてどこか寂しい 夜の星肩を並べた 写真を見つめ戻って来いと 呼びかける夜が恋しい おまえの香り空に舞い散る 冬花火激しく燃える 煙の中に見えた姿は 涙顔部屋に残した 小さな指輪今頃どこで 暮らしてる花が咲い...
  • 夜の朝顔

    夜の朝顔

    夜明けと共に 朝露落ちてつるに抱かれて 咲くと言ううす紫の 絣(かすり)の着物どこか寂しい 細い影はかなく咲いた 小さな花よネオンがくれの 夜の朝顔似顔絵描いた ボトルを抱いて甘い香りに 酔いしれる重ねた無理の 濃い目の化粧回る指輪に 目を閉じて幸せ薄い 優しい花よ落とす涙の 夜の朝顔鏡に映る うなじの白さ指でとかした...
  • あした咲く花

    あした咲く花

    一年で咲く 花がある十年かかって 開く花もある悲しむことなど ないんだよ誰でも蕾(つぼみ)を もっているきっと咲く あした咲くあなたには あなたの きっと花が咲く春風に咲く 花がある吹雪に打たれて 開く花もある信じる心を 忘れずに小さな一歩を 重ねようきっと来る あした来るあなたには あなたの きっと幸せが華やかに咲く...
  • 雨のむこうの故郷

    雨のむこうの故郷

    寂しくなったら 帰ってこいと涙で見送る 母の声思い出すたび 会いたいけれどのぞみ半(なか)ばじゃ 帰れないあの日は雨 きょうも雨…雨のむこうに 見える故郷(ふるさと)北窓(きたまど)開いて 真赤(まっか)な林檎かじればほろりと 泣けてくるいつも電話じゃ 強がるけれど弱気見せたら 負けになるこころが雨 きょうは雨…雨のむ...
  • いつも優しく

    いつも優しく

    花のように いつも星のように いつもいつも優しく過ごせたら過ごせたらいいね今日も一日 ありがとうこんなひとこと あの人に伝えられたら それがそれがいちばん 美しい雨のように いつも風のように いつもいつも優しく唄えたら唄えたらいいねもしも涙が こぼれたら胸のノートに そのわけを書いておけたら それがそれがいちばん 美し...
  • 夜明けの旅路

    夜明けの旅路

    希望と云う名の 夢明かり訪ねる旅です 人生は暗くて長い トンネルも何時(いつ)まで続く はずはない元気よく 元気よく夜明けの旅を 続けます旅路で出逢った あの人の面影(おもかげ)恋しい ながれ星想い出たちが 負けるなとわたしの肩を 叩(たた)きます泣かないで 泣かないで夜明けの旅を 続けますいのちの川にも 橋がある渡れ...