木下龍太郎
「337」山科の別れ ―大石りく―
実家(さと)へ戻れの 離縁状(さりじょう)は吉良へ討入り 決めたことたとえ世間は 騙せても大石殿の 妻ならば判りますともうつけ芝居の 裏の裏「旦那様 一日も早いご本懐(ほんかい)遥か但馬(たじま)の空よりお祈り申しておりまする。たとえこの身は離縁され実家へ戻されましょうともりくは終生(しゅうせい) 赤穂藩国家老大石内蔵...幸せはすぐそこに…台詞入り
(台詞)なんで、私だけが不幸なんだと自分いじめをしました。そして、“迷い子の幸せ”を探しに私は、何度も遠い旅をしました。でも、気が付けば「幸せ」はこんな近くのあなたのところにあったのですね…。背伸び爪立(つまだ)ち 遠くを見たが捜せなかった やすらぎは腰を屈(かが)めて 手探りしたら指に触(さわ)った ぬくもりが愛と一...